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最新アイアン35機種の秘密! やさしいモデルは7番平均ロフト角29.3度、アスリートモデルは31.4度!

伊丹大介と関浩太郎の試打評価によって最新アイアンをヘッドスピードと技術レベルに分けて分類した

最新アイアンはヘッドのバリエーションが増え、自分の技術レベルやプレースタイルにピッタリ合うモデルを選ぶことができる。モデル選びで重要になるのが、性能を左右するヘッド形状と顔とロフト角だ。今回はその詳細をレポートする。

最新アイアン35機種のヘッド形状は主に以下の6つに分類される。『大型キャビティ』『大型中空』『中型キャビティ』『中型中空』『ハーフキャビティ』『マッスルバック』。

ミート率が低い初級者や球が上がらない人がパーオン率を上げるには、スイートエリアが広くて低重心設計の『大型キャビティ』や『大型中空アイアン』が合う。パワーとテクニックがあり、状況に応じて球の高さやスピンをコントロールしたい上級者には操作性の高い『マッスルバック』や『ハーフキャビティ』がオススメだ。また、上級者でも極力ミスを減らしたい人や、これから上達を目指すアベレージゴルファーには『中型キャビティ』や『中型中空』を選ぶのがスコアアップへの近道となる。

また、アイアンの顔も様々なタイプがあり、プレースタイルに合わせて選びたい。以下にアイアンの顔の傾向をまとめたので、参考にしてほしい。

【トップブレード】トップブレードが厚いとミスヒットに強くなり、薄いとヘッドコントロールがしやすくなる。またトップブレードが丸いと球がつかまるイメージが湧き、真っすぐだとつかまりすぎない顔になる。

【フェース長】フェース長が長いとヘッドサイズが大きくなりミスヒットに強くなる。フェース長が短いと、重心距離が短くなり操作性が高くなる。

【ネック形状】ネックが曲がったグースネックだと球がつかまりやすい。ストレートネックだと球がつかまりすぎない。また、ヒールの高さが低いとよりつかまる顔になり、ヒールの高さが高いと逃げ顔になりやすい。

今回、最新アイアン35機種をヘッドスピードと技術レベル別に一覧表でまとめてみた。右上に位置するモデルは、『マッスルバック』や『ハーフキャビティ』など、顔はトップブレードが薄くヘッドサイズが小さいものが多い。球がつかまりすぎない顔も特徴となる。左下に位置するモデルは、『大型キャビティ』や『大型中空』など、顔はトップブレードが厚く丸い形状が多く、つかまる顔のモデルが多い。ヘッドサイズも大きく、安心感のあるものが多く見られる。

最後にチェックしてほしいのが、ロフト角。最新アイアン35機種の7番の平均ロフト角を計算すると、29.3度であり、7番で30度を割っている。全体的にロフトを立たせて飛距離性能を高める傾向にある。特に『大型キャビティ』や『大型中空』は、7番平均ロフトが27.4度とかなり立っている。ストロングロフト設計にして低スピンで飛びを狙っているのだ。もちろん低重心設計で打ち出しも確保しているので、弾道高さも得られやすい。

ただ、『ハーフキャビティ』や『マッスルバック』などのアスリートアイアンは7番の平均ロフトが31.4度とロフト角が多めなので、高重心ヘッドである程度スピン量を確保しやすい。飛び系モデルで球が上がらないという人は、意外とアスリート型アイアンを試すと球が上がる可能性もあるので、試してほしい。

まずは、実際に店頭で手に取って構えてみて試打し、弾道データを見比べて選ぶことをオススメする。

■試打/伊丹大介
いたみ・だいすけ/2004年プロ入り。スイング理論に精通しクラブに対する造詣も深い。現在は日本ゴルフアカデミーを主宰し、ゴルフの普及に力を入れている。

■試打/関 浩太郎
せき・こうたろう/「セキゴルフクラブ目黒」主宰。アメリカで最新の理論を学び、スイングコーチ&クラブフィッターとしてスイングとギアに精通している

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