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5月に50歳を迎えた武井壮さん 来月はティーチングプロの実技審査「60歳までの10年をゴルフとともに過ごす」

ナイスパットにキャディさんも大喜び(撮影:上山敬太)

<ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 3日目◇20日◇取手国際ゴルフ倶楽部(茨城県)◇東コース(6804ヤード・パー70)>

土日に行われるスクラッチ戦に主催者推薦で出場しているタレントの武井壮さん。会場の取手国際ゴルフ倶楽部は「月に1回か、2回くらい回る」ホームコースで自信を持って臨んだが、プロが一緒に回るトーナメントの初日は「今日みたいなことが起こるんだなというのがビックリした」と、47・39の「86」で回り、16オーバー・46位タイと出遅れた。

1998年から2000年までの3年間はプロを目指して米国で過ごしていた武井さん。まったくクラブを握っていなかったところから10カ月で「73」まで上達し、その3年目には「69」のベストスコアも出している。その後は「日本に帰ってきてお金もなかったので、ゴルフができなくなっちゃった。20代、30代はほとんどゴルフができずに、芸能界に入ってお金が入ったら、もう一回ゴルフをやろうと思っていた」と芸能活動をメインにしてきた。

それが、5月6日に50歳の誕生日を迎えたいま、「50代はしっかりゴルフに時間を使おうと去年から練習を始めた」と、23年ぶりに再びゴルフと真剣に向き合っている。「これから試合にも出ていこうと思って」と、今年3月にはツアー外競技の「北九州オープン」(福岡県・門司ゴルフ倶楽部)に出場。2日間「79」「88」のトータル23オーバーはアマチュアの部で48位だった。本格的な競技は今大会が2試合目だ。

「北九州オープンはすごく難しいコースだったんですけど、そのときにプロはこうやってプレッシャーを感じながらプレーしているんだなと思いました。こういうちゃんとした試合に出るのが2試合目なので、できればどっちも1日は70台を残したい」と、最終日は70台が一番の目標。ちなみに、武井さん自身の取手国際ゴルフ倶楽部・東コースでのベストスコアは「73」。しかし、プロと同じティから打つため、いつもより後ろに下げられているティがいくつかあり、普段よりも当然難易度は上がる。

今大会を終えると、なんと6月には『ティーチングプロB級講習会』のプレ実技審査が控える。会場は群馬県のサンコーカントリークラブ ・西コース。2日間168ストローク以内で7月に行われる実技審査(最終)に進む。「来月のティーチングプロの実技テストは『84』『84』で通るんですけど、なんとか70台で回って合格したい。今回はサンコーよりも難しいし距離もあるし、いい練習になると思っています」とも考えている。

50歳を迎えて再び火がついたゴルフへの情熱。「ここから60歳までの10年をゴルフとともに過ごして、どこまで上手くなれるかチャレンジをしようと思っています。まだ試合自体は3ラウンド目なので、自分をあまり低く見積もらずに、可能性はしっかりあると自信を持ってゴルフをしていきたい」と“百獣の王”の目は輝いている。

そして最後に「いつかやつらをぶっ倒してやると(笑)。10年間できょう回ったプロと変わらないプレーができるように、何とか仕上げたい。見てておいてください。いつかやってやりますから。俺は諦めません。80打っても90打っても諦めませんから。頑張ります」と笑顔を浮かべながら力強く言い放った。(文・下村耕平)

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