• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • ネクストヒロインツアー初優勝の池羽陽向 ウィニングパットは「入れるしかない! と気持ちで押し込みました」

ネクストヒロインツアー初優勝の池羽陽向 ウィニングパットは「入れるしかない! と気持ちで押し込みました」

マイナビネクストヒロインゴルフツアー悲願の初優勝を果たした池羽陽向(撮影:山代厚男)

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー◇第9戦 PIM Ladies Tournament◇12日 本戦(一日競技)◇倶楽部 我山(群馬県)◇6299ヤード・パー72>

マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第9戦「PIM Ladies Tournament」は、池羽陽向が和久井麻由との2ホールに及ぶプレーオフを制して、悲願のツアー初優勝を果たした。池羽は「もう、嬉しいです。本当に嬉しいっていう感じ」と喜びの気持ちを繰り返し表しながら、満面の笑みでインタビューに応じてくれた。

池羽は前半ボギーなしの3バーディで3位タイでハーフターン。後半に各選手が伸び悩むなか、16番、17番の連続バーディで抜け出しクラブハウスリーダーに。「ショットは全部微妙で、あんまりチャンスにつけられなかった」と18ホールを振り返る池羽。それでも6アンダーまで伸ばせたのは「パターが入ってくれたから」だという。

「大宝塚(第8戦)のときは、パターを握る力が入り過ぎていて、思ったように打てませんでした。パターのコーチに相談しに行ったら、ちょっと緩く握るようにアドバイスをいただきました。連戦で微妙にずれていたところをリセットしてもらった感じです。ちょっとしたことを直したらよくよくなりました」と、前回2オーバー・30位タイに終わったあと修正したことが結果に結びついた。

また、パターが入ったのには陰の立役者がいた。「普段は深めに読むタイプなんですけど、キャディさんが浅めに読んでくれて、それを信じたら入りました」と、キャディが読んでくれたラインがドンピシャでハマったことを明かした。「本当に助かりました。ありがとうございました」と遠くにいたキャディに感謝も忘れない池羽。

クラブハウスリーダーとして後続の結果待っていたところ、和久井が最終ホールにバーディを奪ってプレーオフへ。緊張する池羽のもとへ、普段トレーニングの指導をしており、今大会の解説を務めていた天沼知恵子が声をかけに駆け寄った。「天沼さんからは、『今日よかったから大丈夫だよ』って声をかけてもらいました。緊張がほぐれました」と、いい状態でプレーオフに挑んだ。

プレーオフ1ホール目、2メートルほどにつけた池羽だったが、「今日ずっと入っていないラインで、まっすぐ打ったらスライスしました」と、1回目のウィニングパットを外して、プレーオフ2ホール目に突入。1ホール目より長い距離が残った2回目のウィニングパットだったが「入れるしかない!」と最後は気持ちで押し込んだ。

「緊張したけど、楽しかった」プレーオフを制し、念願のツアー初優勝を遂げた池羽。次はプロテストの2次予選が待ち構える。「ずっと2次で落ちていて、壁だなと思ってます。今までは調子悪いところで2次だったけど、今年は調子が上がっているので、自信を持って挑めるように、プロテストまでの期間トレーニングと練習を頑張ります」と意気込む。今大会で得た自信を胸に、次のステップへの狭き門に挑む。(文・杉本夏希)

※ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。

関連記事