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“まさかの展開”で18勝目 選手会長・谷原秀人は「僕だと思っていなかったでしょ?」

“24歳年下”の長野をプレーオフで撃破。選手会長・谷原秀人はまだまだ元気だ。(撮影:福田文平)

<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 最終日◇25日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>

「びっくりです。まさかの展開で」。今年の選手会主催トーナメントを制したのは、大会の“顔”である選手会長・谷原秀人だった。

谷原本人が一番驚いている。「ブレザーもしっかり準備をして、(表彰式で)トロフィーを渡そうと思っていたんですが」。ツアー初優勝を狙った20歳・長野泰雅が18番で1メートル弱のウィニングパットを外し、クラブハウスリーダーとして待機していた谷原は「まさかの」プレーオフへ挑むことになった。

その1ホール目。長野はティショットを右の林方向へ。谷原は安定したショットでフェアウェイをとらえる。長野は出すだけとなり、谷原のセカンド付近から3打目を打ったが、寄せワンとならずボギー。谷原がパーとして優勝を決めた。

「自分が勝てるとは思っていなかった」というが、「思いのほか最終組が伸びていかなかった」。気づいたときにはチャンスが巡ってきていた。「初日、2日目と長野くんとは一緒に回っていて、毎回50ヤード、60ヤードぐらい置いていかれていた。本当に強敵だなと思っていたんだけど、先輩想いの長野くんがやってくれました。ありがとうございます」と思いがけない今季初優勝(通算18勝目)を手にした。

表彰式では「選手会主催で、この大会は3年前から開かれています。ご協賛いただいたサトウ食品さま。朝早くから夜遅くまで、選手の応援を4日間行ってくれるスポンサーはなかなかおられない。本当に感謝しかないです。ありがとうございます」と、選手会長として感謝の気持ちを伝えた。

最後はギャラリーに向かって「みなさん、僕だと思っていなかったでしょ? 思ってなかったでしょ! 残念でした! 谷原、今年45歳、まだ頑張っております。こういった長野選手だとか、若い選手がどんどん活躍して、僕たちの肩身が狭くなっているんですけど、もっともっと大会を盛り上げていけるように頑張りますので、これからも男子ツアーの応援よろしくお願いいたします。本当にありがとうございました!」と“谷原節”で締めくくった。(文・高木彩音)

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