フィル・ミケルソンだけが知っている秘密!? 米司法省が調査へ

ミケルソンが握っている秘密とは?(撮影:GettyImages)

今季メジャー第2戦、ニューヨーク州のオークヒルCCで開催された「全米プロゴルフ選手権」の最終日、2020年大会覇者で52歳のフィル・ミケルソン(米国)がメディアに囲まれていた。最終ラウンドは70」をマークしたがトータル10オーバー・58位タイで静かに1週間を終えた。

ところがミケルソンが囲まれていた理由はプレーではなく、先週、米司法局から調査を受けたことが理由。NYタイムス紙が報道し、同じく「LIVゴルフ」でプレーするブライソン・デシャンボー(米国)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)にも面談しているという。調査を受けたのはLIVゴルフがPGAツアーを「独占禁止法違反」で提訴していることに関する問題で、PGAツアーと世界ランキングを司る団体、「マスターズ」主催者、PGA・オブ・アメリカ、さらにUSGAとR&Aとの関係も調査対象だった。

ミケルソンはPGAツアーとLIVの敵対についてヒアリングを受けた理由について「他の誰も知らないことを僕が知っているからだろう」と説明。誰も知らないこととは…。「いずれ皆が分かること」とし、現在はその秘密は明かさないという。

また9月に開催される米国選抜と欧州選抜が戦う「ライダーカップ」については、LIVゴルフに参戦するブルックス・ケプカやダスティン・ジョンソンらは「出場できるはずだ」と主張。同大会の米国チームはPGA・オブ・アメリカが管轄し、ケプカもジョンソンも「2024年までのメンバー資格を保有している。PGA・オブ・アメリカは選手がどのツアーをプレーしているかを懸念するべきじゃない。これは僕の意見だけどね」と話した。

いずれ分かる事実とは…? 気になる言葉を残してミケルソンはコースを後にした。(文・武川玲子=米国在住)

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