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過去最多タイの10人エントリー 波に乗る日本勢が好相性メジャーに出陣

左上から時計回りに、渋野日向子、山下美夢有、畑岡奈紗、笹生優花(撮影:南しずか)

<アムンディ・エビアン選手権 事前情報◇8日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>

海外メジャー「アムンディ・エビアン選手権」が11日(木)に開幕する。舞台はレマン湖のほとりにあるエビアンリゾートGC。昨年に続き、日本勢最多タイ(2013年のメジャー昇格後)の10人が名門コースに挑む。

今大会はメジャー5試合中、もっとも日本勢に有利と言われている。最大の要因は、そのコースレイアウトだろう。ほどよくアップダウンのある林間コースで、スコアメークには飛距離よりもショット力とマネジメントが肝要だ。

結果も出ている。メジャー昇格前の2009年と11年大会は宮里藍が優勝。米ツアーに組み込まれる前の97年には小林浩美が勝利を挙げた。近年では21年に古江彩佳が4位、22年に西郷真央が3位、昨年大会では笹生優花と畑岡奈紗が3位に入った。

今年の「全米女子オープン」では笹生優花、渋野日向子がワンツーフィニッシュ。「KPMG全米女子プロ」では3人がトップ10入り。日本勢による海外メジャーでの大活躍が続いているが、日本勢好相性のフランス大会でも大きな期待がかかる。

とりわけ注目したいのが、日本ツアー女王の山下美夢有だ。今年出場した海外メジャー3試合は、「シェブロン選手権」17位、全米女子OPが12位、全米女子プロで2位とすべて上位に絡んでいる。代表に内定している「パリ五輪」の“前哨戦”ともいえるフランス大会で、日本勢4人目のメジャーVを果敢に狙う。

山下に引けを取らない好調ぶりを見せるのが、渋野日向子だ。今季は序盤に4試合連続予選落ちを喫するなど不調にあえいでいたが、全米女子OPでの2位で一気に復調。その後は4試合すべてで予選を通過し、全米女子プロでは7位の好成績をおさめた。

8月には2019年大会覇者として挑む「AIG女子オープン」(全英)も控えている。フランスでも輝きを放ち、大一番に向けて上昇気流に乗りたい。

今季メジャー2勝目がかかる笹生や悲願のメジャーVを狙う畑岡奈紗、日本で大ブレーク中の竹田麗央ら、そうそうたるメンバーがそろった。今大会でも日本勢がV争いを繰り広げるのか。フランス有数のリゾート地で激闘の火ぶたが切られる。

【出場予定の日本勢】
畑岡奈紗(5)
古江彩佳(4)
笹生優花(3)
渋野日向子(3)
西郷真央(3)
西村優菜(3)
勝みなみ(2)
山下美夢有(2)
岩井明愛(初)
竹田麗央(初)
※()内は今年を含めた出場回数

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