
「CPKC女子オープン」の最終日、後半に5つスコアを伸ばし、トータル11アンダーの3位に入る活躍を見せた西郷真央。4月の「シェブロン選手権」を制すなど、トップ10入りは6回と今季好調を維持している。海外でも活躍できる理由はどこにあるのか?プロコーチの大西翔太が解説する。
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西郷プロのスイングの一番の特徴はアームローテーションを抑えて体の回転で打っていること。アドレスでできた両腕の三角形と手首の角度をキープしたままテークバックして、そのままトップの形を作っています。ダウンスイングでも三角形をキープして、インパクト、フォローまで三角形が崩れません。
また、体重移動よりも体の回転で打つタイプで、体幹も強いので軸がまったくブレていないのも特徴的。頭の位置はアドレスからトップ、インパクト、フォローまでずっと同じポジションにあります。
さらに、今年好調の要因としては両ヒザの高さがほとんど変わらないこともあると思います。女子のトッププレーヤーでもダウンスイングで右足を蹴るとヒザの高さが変わりやすいのですが、西郷プロはトップからインパクトまで両ヒザの高さをキープできています。それがミート率の高さと打点の安定性につながっているのです。
■西郷真央
さいごう・まお/ 2001年生まれ、千葉県出身。今年の「シェブロン選手権」で日本人として5人目のメジャー制覇を達成。現在世界ランキングは日本勢2番手の11位につけている。島津製作所所属。
■解説:大西翔太
おおにし・しょうた/1992年生まれ。千葉県出身。PGAティーチングプロA級を取得。2015年から青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務めて、5勝を挙げることに貢献。理論的なレッスンでアマチュアにも人気。
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