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スタートが30分遅れた濃霧の写真が閲覧ナンバーワン 大東建託・いい部屋ネットレディスで菊地絵理香が見た新しい景色【ライブ写真から振り返る2022年女子ツアー】

大会を制したのは地元初優勝の菊地絵理香(撮影:佐々木啓)

いよいよ3月2日に2023年日本女子ツアーが開幕する。11月末の最終戦まで38試合、どんな戦いが繰り広げられるのか。22年シーズンを振り返って占いたい。ALBA Netおなじみの「ライブ写真」で、各大会期間中に閲覧数が一番多かった写真から振り返る。

「大東建託・いい部屋ネットレディス」で閲覧ナンバーワンだったのは、濃い朝霧に包まれた18番ホールを撮影した写真だった。ツアー後半戦の初戦はこの濃霧により、スタート時間が30分遅れとなった。
 
大会を制したのは地元初優勝の菊地絵理香だった。「自分の中では全然、地元優勝とか考えていなかった」という菊地だが、2日目にトーナメントコースレコードとなる「63」をマークして単独首位に立つと、周囲から「地元優勝」の声が大きくなり「意識せざるを得なくなって、今日はずっと緊張しっぱなしでした」と、優勝会見で話した。
 
プロ転向後ツアー400戦目で挙げた通算5勝目、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)史上29人目の地元優勝。北海道出身者の地元優勝は1998年「東洋水産レディス北海道」で勝利した大場美知恵以来、二人目だった。
 
緊張しっぱなしだったという菊地は「すごく苦しいゴルフの内容でした。厳しいパーパットもありましたけど、気持ちを鼓舞しながら集中力を切らさないように最後まで回れました。メンタルが安定していたのかな」と、振り返っていた。
 
そして続けて、「地元優勝に憧れはあったけど、私はプレッシャーにも弱いし勝負強さもないので自分には厳しいと思っていました。競り勝った、という経験が私の中ではないんです。後半うまくできたのは自分の中で変われたことだと思うし、競って勝てた喜びは今までにない感じです」と、苦しみながらも新しい景色を見られたよろこびを明かした。
 
そんな菊地を最後まで追い詰めたのは、三ヶ島かなだった。18番パー4。決めればプレーオフという5メートルのバーディパットは、わずかにショートした。「最後は手が震えていました。正直、手は動いていなかったので、無理矢理打った感じです」と、肩を落とした。
 
この優勝を含めてトップ10に入ったのが7回、メルセデスランキング13位で22年シーズンを終えた菊地。まもなく始まる23年シーズン、10年間守っているシード権を保持する成績を残すのはもちろんだが、狙うのは自身初の複数回優勝だ。

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