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女子プロが空前の結婚ラッシュ! 産休制度や託児所の整備で結婚=引退ではなくなった

藤田光里は今年2月にSNSで結婚を発表し、現役続行も表明(撮影:鈴木祥)

世間では大谷翔平の結婚報道が話題を集めているが、女子プロゴルファーも結婚ラッシュが続いている。2023年から2024年にかけて結婚を公にしたプロは、木戸愛、藤田光里、柏原明日架、松森彩夏、新海美優、東浩子、江澤亜弥、安田彩乃、森美穂……となかなか多い。

プレー中は厳しい表情を見せることが多いプロたちが、周囲から祝福され満面の笑みを浮かべる写真をSNSなどで見た方も多いことだろう。パートナーと入籍するかしないか、出産をどうするか。ライフスタイルの多様化は日本でもどんどん進んでいる。
 
いつ、どんなタイミングでどんな人生の選択をするのかは、男も女も人それぞれだ。ただ、子供を持つことを考えると出産という役割のある女性は、一定期間仕事にブランクが生じざるを得ない。体が資本のアスリートであればなおさらだ。
 
日本の初婚年齢の平均は、22年で男性31.1歳、女性が29.7歳(厚生労働省人口動態調査)。前述の女子プロたちの現在の年齢は28歳から34歳。まさに平均初婚年齢に近いことが分かる。
 
かつて女子プロゴルファーが結婚するには高いハードルがあった。「女性は家にいて家事をするもの」という今では信じられない感覚が日本にはびこっていたことが大きな原因だ。例えば、女子プロゴルファーが結婚した後の取材で「旦那さんの食事はどうするの?」などととんでもない質問が当たり前のように出るような状況だった。
 
女性が自分中心の生活を送ったり、出張の多い仕事に就くのが難しかった時代は終わり、女子プロゴルファーが結婚し、その後も仕事を続けるのが当たり前になった。ただ、もう少し堀り下げてみると、ツアー周辺の環境が整ってきたという理由も見えてくる。
 
「自分の場合は結婚して子供ができてもゴルフを続けていきたいなと思っていました。ツアーに託児所ができたり、産休制度がシード選手以外にも広がったことは大きいですね」。こう話してくれたのは29歳で結婚を決めた藤田光里だ。
 
昨年からツアー会場での託児所をツアーが設置し、その機会が増えた。当事者たちの声を聞いて産休制度(出産日から起算して36か月を限度として産休が認められ、復帰時は産休開始日に有していた出場資格とほぼ同等の出場資格が与えられる)を広げるなど、女性の団体として当たり前のことをJLPGAが遅まきながら始めたことが、プロたちの人生の幅を広げている。(清流舎/小川淳子)
 
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