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「急にどうしたのって」米ツアー挑戦に周囲は意外な反応? 稲見萌寧がドライバー不振も『69』

2週連続V目指す稲見萌寧はまずまずの滑り出し(撮影:福田文平)

<伊藤園レディス 初日◇10日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741ヤード・パー72>

日米共催大会の「TOTOジャパンクラシック」を制し、日本ツアーとしては1年3カ月ぶりの勝利をつかんだ稲見萌寧。2週連続Vがかかる地元・千葉での戦いは、6バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「69」で滑り出し。首位とは5打差ながら、19位タイの好位置で初日を終えた。

4番からは持ち味のショットでチャンスにつけ続け、いきなりの“4連続”バーディ。それでも、なかなか手ごたえは得られなかったという。「ドライバーが一球も(芯に)当たらないくらいひどくて。フェアウェイにはいっているけど、全然飛ばなくて…」とフェアウェイキープ14ホール中12回、ドライビングディスタンス247ヤードという内容には首をひねる。

4連続バーディ直後の8番をボギーとすると、折り返した10番ではティショットが左の木に当たり、乗らず、寄らずで3パットのダブルボギー。それでも11番、12番では5メートルほどを連続で決めてダボを帳消しにした。「そこ(ドライバー)からのアイアン、ユーティリティがうまくいってくれたので、なんとかスコアは伸ばせた」とギリギリ及第点のプレーだった。

TOTOを制したことで、来季米ツアーの出場権を獲得。その行使に注目が集まっていたが、今大会開幕前に、来季から主戦場を米国に移すことを発表した。かねて日本の永久シード獲得(30勝)が目標と口にしてきた稲見だけに、米国に渡ることに周囲は驚いていた。「ずっと国内と言ってきたのに、急にどうしたのって。自分で(米ツアーの)QTに行って、というのはしんどいなと思っていたので、『出られます』という権利が得られたのは大きい」と改めて説明。“意外”な反響もありながら、まずは目の前のプレーに集中していく。

「ちょっと疲れもありますし、急に寒暖差が激しくなったので、きのうの夜に頭痛があったり。そういうのも影響してくるかなと思います」と、優勝争いの疲れも感じながらもまずまずのスタート。賞金女王に輝いた2021年は8勝を飾ったが、そのうちの1勝はここグレートアイランドCで挙げた。“復活V”を飾った元女王が、好相性の地で猛追を図る。

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