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昨年は最終日に『59』 近藤智弘、ボギーフリーで6位浮上も「腰の調子が悪くて…」

昨年2位と好相性。45歳・近藤智弘が腰痛を押して戦いを続けている。(撮影:上山敬太)

<ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 3日目◇20日◇取手国際ゴルフ倶楽部(茨城県)◇東コース(6804ヤード・パー70)>

昨年大会では最終日に「59」をマークして8打差を追いついた近藤智弘。プレーオフで今平周吾に敗れはしたものの、自身初の50台に「もうビックリしたよ。本当に! 59って人生の記録だから」と喜びを爆発させた。

あれから1年が経ち、近藤がまたもやビッグスコアを叩き出した。3日目にボギーフリーの「64」をマークして、トップと7打差の6位タイまで浮上してきた。しかし、ラウンド後の表情は暗い。

「コースにいい印象はあるんだけど、腰の調子が悪くて…」と、腰痛に苦しんでいることを明かした。2月の終わりから腰の痛みを感じているが、「MRI撮っても、何を撮っても大丈夫(と診断される)」と原因はわからない。現在、痛みは軽くなっているが「張りと硬さがあって、ここがロックされている感じ」と腰をさわりながら話す。

「できる限り休みたくない」と、腰のケアを続けながら今季4試合目を迎えたが、「練習もできない。トレーニングもできないという感じ」と一向に症状は改善しない。ラウンド後も「練習にいける雰囲気ではない」と、すぐにトレーナーのケアを受けるルーティンでなんとか毎日を過ごしている。

そんな状態でも、初日のスタートの1番ホールでボギーを打ってから、53ホール連続でボギーを打たず、好スコアにつなげているのは無理をしていないから。「ハーフショット気味にドライバーを打ったり、アイアンも大きいクラブでハーフショット。それが意外に良くて。フェアウェイが硬いからランが出て距離は稼げるし、ショットも期待してないから意外に悪い方にはいってない。スコアメイクはできている。ケガの功名じゃないですけど…」と好スコアとは裏腹に、やはり表情は暗い。

今シーズンは開幕戦を77位タイで終えたが、その後の2試合は予選落ち。そんななかで今週は上位争い。「練習していないし、手応えは良くない。コース的に相性がいいだけで、気持ち良くやれてない」。45歳は苦悩しながら残り18ホールに臨む。(文・下村耕平)

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