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同郷の先輩のアドバイスで復調 泉田琴菜が実戦した“クイック戦法”

光明見えた! 泉田琴菜がどん底から抜け出す好発進。(撮影:鈴木祥)

<楽天スーパーレディース 初日◇27日◇東急グランドオークゴルフクラブ(兵庫県)◇6636ヤード・パー72>

6試合連続予選落ちと苦しんでいた泉田琴菜が4バーディ、ボギーなしの「68」で回り、4アンダーの12位と復調を予感させる好スタートを切った。60台は連続予選落ちが始まる前の「リシャール・ミル ヨネックスレディス」(6月)以来。練習ラウンドで同じ新潟出身の先輩・高橋彩華からもらったアドバイスがきっかけとなった。

ルーキーだった昨季、トップ10入りこそなかったものの、飛距離を武器に高額賞金の「アース・モンダミンカップ」、国内メジャー「日本女子オープン」でともに11位タイに食い込むなど、近い将来のブレークを予感させるプレーを見せていた泉田だが、QT18位で迎えた今季は苦戦。特に連続予選落ちが始まってからは「アドレスでどこを向いているか分からないし、どんなショットが出るのか分からない状態」に陥っていた。

なかなか浮上のきっかけをつかめずに迎えた今週は久々に同郷の先輩と練習ラウンドを一緒に回った。「アース・モンダミンの予選ラウンドで2日間同じ組だったので『あの時もこんな感じだったよ』といくつかアドバイスをいただきました」。特に響いたのはプレーのテンポが遅いという指摘。自分がどこを向いているのか、どっちに曲がるのかもわからない状態ではどうしても迷いが出る。それに対し、高橋は「どうせ曲がるなら、さっさと打ったほうがいいよ」。厳しい言葉のようだが、泉田にとっては迷いを振り払うきっかけになるひと言だった。

この日はティイングエリアの真ん中から右サイドにティアップして、持ち球のフェードを打つことを徹底。「まだ一日だけなんでたまたまです。今日はパットがよく入っていたし、ノーボギーで回れたのはカート道で跳ねたボールが打てるところにあったり、ラッキーがあったからなので、まだまだですね」と厳しい自己評価だったが、どん底を抜け出したという感覚は持っている。

不調を察した妹からは頻繁に実家にいる2匹の愛犬の写真が送られてくる。「週に2回ぐらいはテレビ電話がかかってくるんですけど、妹との会話は一切なくて、犬と話しています。いつも寝ているんで、私が一方的に名前を呼ぶだけなんですけど、リフレッシュになりますね」。もうひとつ、頑張っているアスリートの動画を見ることで、エネルギーをもらっている。「大谷翔平選手とか、私もバスケをしていたので、NBAのステフィン・カリーや八村塁選手の動画を見ることもあります」。思い描く、今後の自身の活躍と重ねる部分もあるのだろう。

現状を打ち明けた泉田は「これが記事になったら、病んでるみたいに思われませんかね? 今日のスコアで必ず解決策はあるという気持ちになったし、もう吹っ切れています」。本来は練習場でプロキャディやコーチたちが思わず足を止めてしまうようなショットの持ち主。初のシード獲得や初優勝へ、まだまだ巻き返す時間は残されている。(文・田中宏治)

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