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伊藤真利奈は米ツアーのQT突破と、日本のプロテスト合格に向け「マイナビのようないい雰囲気で挑みたい」

米女子QT1次予選を通過し、JLPGAプロテスト2次予選を控える伊藤真利奈(撮影:福田文平)

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー◇第10戦 マイナビカップ◇18日 事前◇瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県)◇6398ヤード・パー72>

先月末に行われた2024年の米女子ツアーと下部のエプソンツアーの出場権をかけたQT(Qスクール)の1次予選に出場し、見事通過した伊藤真利奈。

Qスクールは、カリフォルニア州のミッションヒルズCCのダイナ・ショアCとアーノルド・パーマーC、そしてインディアンウェルズCCクラシックCの3コースを使って行われた。「4日間で3つ違うコースを回るというのもあって、そんなにたくさん練習ラウンドができる感じではなく…それに、どれもタイプが違うので慣れるのは結構大変だと思ったんですけど、割とショットがよかったので無事通過することができました」と、安心した表情で振り返った。

この通過の陰には伊藤のコーチであるデービッド・スメイル(ニュージーランド)の妻、シェリーさんのサポートがあった。シェリーさんは1993年の「フジサンケイレディス」を制したプロゴルファーでもある。「なんでも相談しています。コーチよりも話しているかもしれないぐらい(笑)。親しい関係なので、本当にすごくいいチームワークで臨めました。彼女のおかげだと思います」。クラブ選択や、グリーンの読みといった実戦的な部分でもアドバイスをもらっている。

帰国後、最初のマイナビ ネクストヒロインゴルフツアー出場となる今大会。舞台となる滋賀県の瀬田GC北Cは高校時代に全国大会を戦ったこともある。「難しいなと思いました。少し狭いですし、グリーンも結構傾斜がキツいところがありました」と、練習ラウンドの印象を語る。

そのうえで、「まず、ティショットでフェアウェイをとらえること。ラフからフライヤーをしたので、あまり入れたくないですね。それとグリーンは上から速いところが多いので、手前につける意識が必要なのかな」と攻略法を考えている。

米ツアー挑戦と並行して日本のプロテストも受験。10月 3日から4日間の日程で行われる静ヒルズCCの第2次予選にエントリーしている。昨年は最終まで進みながら合格には届かなかった。「プロテストになると普通の試合よりも考えすぎてしまうところがあるので、マイナビに出ているときのようないい雰囲気で挑みたい」。今大会で上位に入り、日本のプロテスト、その後に控える米ツアーのQスクール2次予選に向けて弾みをつけたい。(文・高木彩音)

※ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。

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