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ミズノ契約プロ12名が“大型”フィッティグスタジオで計測 「選手の聖地になったらいいな」

チーム・ミズノが大集合!(撮影:ALBA)

15日、ミズノブランドアンバサダーの手嶋多一、桑原克典、佐藤信人、小林正則、武藤俊憲、時松隆光、平田憲聖、野澤真央、久保啓子、久保宣子、仲村果乃、奥山純菜の12選手がミズノ大阪本社(大阪市住之江区南港)の敷地内に創設されているイノベーションセンター「MIZNO ENGINE(ミズノエンジン)」にて、企画担当者らと来シーズンに向けてミーティングを行った。

同施設は試作品の製作、実験室でのデータ採取、実際に使用してデータに基づいたフィードバックを得るなど、開発における一連の流れをこの一ヶ所で行っているところだ。ここで選手たちは新しいクラブを試打したり、アプローチショットからドライバーショットのデータ測定、ギアについてのカウンセリングなどを受けていた。その内容を企画担当者らが参考にして今後の製品づくりに活かしていくという。

測定を終えた平田は「普段、こういったことをやれる機会や場所もないのでうれしいです。自分を知れますし。こういう部分もサポートしてくださることに本当にありがたく思っています」とオフシーズンに入る前に自身の分析をおこなえたことに満足げな表情を見せた。平田は今季2勝を挙げ、賞金ランキングは6位とトップ10入り。今年はホストプロとして挑んだ「~全英への道~ミズノオープン」で初優勝を果たし海外メジャー「全英オープン」も経験している。

そんな平田はプロ2年目の今季は飛躍的な一年となった。「今年はラッキーもありながらというなかだったので、(来年は)自分の想像どおりのプレーで優勝したり、優勝争いができたらいいなと。今年よりも成長できた状態で来年を迎えられたらいいなと思っています」と話し、今回の測定で発見した自身の課題などを持ち帰り、オフに克服していくようだ。

54歳の桑原はレギュラーツアー時代に通算2勝をしており、現在はシニアツアーを主戦場に戦っている。ミズノエンジンには「初めて来たんですけど、ちょっとびっくりして。ぼくの構想のなかにこういった場所があったらいいなとずっと思っていたので、いよいよできたなって、この施設に期待を感じました。選手の聖地になったらいいな」と話していた。

「これまで計測したデータを残してくれているから、前よりも肉体の衰えでデータが落ちていることも発見できて、そこは頑張ろうと思えたし。僕は感覚派なので、データで見れると、ここ修正しようって納得できる。きょうも1点2点あったので。それをまた活かして来年につなげていきたい。自分の修正ポイントがわかるのはものすごくいいね」と、計測データで自身のクセや現状の動きなどを再確認できたようだ。

ツアー通算7勝を挙げている武藤は、12月初旬の国内男子ツアーの来季の出場権をかけたファイナルQTを17位で終え、来シーズンは8度目の“優勝”を目指して挑みにいく準備をしている。「昨年に比べて、ダウンブローが強くなっていたんです。5度ぐらい。アタックアングルが強くなると、どうしてもスピン量がバラバラになってしまうので、そこをなおしたほうがいいことがわかった」と感覚派の武藤は、計測を行ったことで自身の“ズレ”を発見できていた。

細かな分析をした契約プロたちは、これから本格的なオフシーズンに入る。それぞれのデータをもとに来シーズンに向けて課題をこなしていく。そして、ミズノはそんな選手たちのデータを参考にしてクラブ、ボール、アパレルなどの製造をしていく。来年のミズノ製品、契約プロらの活躍が楽しみだ。

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