石川遼、モンスターが集まるPGAツアーは「動物園に行く感覚」

キャメロン・チャンプと健闘を称え合う石川遼(撮影:岩本芳弘)

<ZOZOチャンピオンシップ 初日◇19日◇習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>

石川遼は初日、4バーディ・1ダブルボギーの「68」とまずまずのスタートを切った。前週の日本オープンでは単独2位に入っており、「そんなにゴルフは悪くない」と、調子自体は維持している。

それでも、「スイング自体は思った球は打ててない」と、インコースからの出だしは、ショットの不調から10番ではアプローチを寄せきれず3メートル、11番ではピンサイドのバンカーショットが2.5メートルオーバーするピンチを迎えたが、どちらもパットを沈めてしのいだ。

中盤からは「アイアンは乗り切れた感があった」と立て直して、後半の3番と7番の2つのパー3ではどちらもピンに絡めてバーディを奪った。「今日は自分の理想としているゴルフではなかったけど、明日以降にどこまで修正できるか。少しずつできればいいと思う」と焦りはない。スピードが出ているグリーン上に関しても「いいパットが全体的に打てている」と内容には満足している。

日本で開催される米ツアーは今年で4回目。普段は見れない選手たちが千葉で見られることには「自分に置き換えると動物園に行くみたいな感覚(笑)」と例える。その心は「普段はライオンとかトラとか見られないけど、動物園に行ったら見られるし、お目当ての動物がいたら『あれだー!』みたいになる(笑)。その感覚は僕も味わったことはある。ある意味、モンスターたちが集まっているので(笑)」とうれしそうに話す。

石川と予選ラウンドで一緒に回るキャメロン・チャンプと、左打ちのアクシャイ・バティア(ともに米国)は、日本ツアーではあまり見られない球を打つ飛ばし屋。石川もまた「ロープの外から見ているのと、中から見ている違いはあるけど、見ているものは同じ。いろいろ新鮮だなと思います」と、『ZOO』ならぬ『ZOZO』で普段は回れない選手たちとのプレーを楽しんだのだった。(文・下村耕平)

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