全英の“乱入者”にクール対応　ビリー・ホーシェルが環境活動家逮捕に協力

＜全英オープン　2日目◇21日◇ロイヤル・リバプールGC（イングランド）◇7383ヤード・パー71＞

「全英オープン」の第2ラウンドが進行していた17番パー3に、侵入者が現れた。環境活動家がグリーンにオレンジ色の粉末をまき散らしたとして、4人（男性2名、女性2名）が逮捕された。

逮捕された4人はいずれもイギリス政府による化石燃料の使用、開発、生産の停止を目的とした『ジャスト・ストップ・オイル』のメンバー。同団体は前週まで英国で開催されたテニスの4大大会「ウィンブルドン選手権」でも騒ぎを起こしており、今大会についても声明を発表していた。主催のR＆Aは抗議運動に備えており、すぐにグリーンキーパーが粉末を除去して、プレーはほどなくして再開された。

ちょうど17番をラウンドしていた米ツアー通算7勝のビリー・ホーシェル（米国）は、そばに来ていた4人のうち一人を“確保”し、警備員に引き渡した。ホーシェルは何事もなかったかのようにプレーを続けて、17番をパーで上がった。

結果はトータル6オーバーで予選落ちだったが、“紳士のスポーツ”を守るための役割を果たした36歳には、観客から惜しみない拍手と歓声が送られた。