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「ナーバスに(笑)」10アンダー目前でボギーフィニッシュも 久常涼が圧巻9バーディ奪取の首位

久常涼が圧巻のゴルフで首位発進(撮影:GettyImages)

<ラアス・アル・ハイマ選手権 初日◇2日◇アル・ハムラGC(アラブ首長国連邦)◇7400ヤード・パー72>

昨年秋に行われたQスクール(予選会)で今季の欧州男子ツアー出場権を勝ち取った久常涼が、UAEで圧巻のゴルフを見せた。11月に開催された「フォーティネット・オーストラリアPGA選手権」で2位タイに入り開幕した新シーズン。2023年初戦は9バーディ・1ボギーの「64」をマークするラウンドで滑り出した。

1番パー4でいきなり60センチにつけるバーディ。2番では5メートルを沈め、3番パー5では2打目でグリーン近くまで運びイージーバーディ。4番パー3では2.5メートル、5番は1.5メートル、6番は2メートルとピンに絡めて6連続バーディのロケットスタートに笑みもこぼれる。

「6連続ははじめてで信じられない。アメージング」。ホールアウト後のインタビューでは興奮した様子で英語を駆使し答えた。8番でもバーディを奪い前半は7アンダーの「29」。折り返し直後の10番でもバーディを奪い、10ホールで8アンダーという猛烈なスピードでスコアを伸ばし、その後もひとつバーディを奪って9アンダーまで到達した。

1ラウンド10アンダーという記録がかかる18番はパー5。期待も集まったが、「ナーバスになっていた(笑)」と、ここではティショットを左に曲げて林の中へ。そこから出すだけでボギーとしたが、それでも2位に2打差をつける単独首位には笑顔がはじける。

後半にタフなホールが多いコースのなかで、前半の貯金を生かして存在感を見せつけた20歳。『ここで勝ちたいか?』の質問には、「Yeah」と即答。日本ツアー未勝利の男が、青木功、松山英樹以来となる欧州ツアー勝利に向けて、残り3日間へと進む。

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