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最大の敵はバミューダグリーン! 日本勢の対策は“打った後ボールを見ない”

笑顔でパット練習を行う松井琳空海(左)と藤本愛菜(撮影:岩本芳弘)

<ユニクロ アダム・スコット ジュニアチャンピオンシップ 2日目◇30日◇フォールズクラブオブパームビーチズ(米国・フロリダ州)◇男子6757ヤード&女子5970ヤード・パー72>

全米ジュニアゴルフ協会(AJGA)が主催する「ユニクロ アダム・スコット ジュニアチャンピオンシップ」は第2ラウンドが終了。日本勢は苦しみながらも上位を維持し、優勝が見える位置で最終日を迎えることとなった。

4打差6位タイから出た松井琳空海(まつい・りうら)は、この日5バーディ・2ボギーで連日の“69”をマーク。トータル6アンダー・3位タイにつけた。

この日のボギーはどちらも約15メートルから3パットにしてしまったのが原因。「日本だと傾斜で曲がり幅が判断できるのですが、ここは平たんに見えても曲がる」と芽の強いバミューダ芝のグリーンに連日苦しめられている。そうしたボールの動きを見てしまうと、やはり迷いが生まれてしまうことから、この日の途中から打った後もボールを目で追わず、ボールがあった場所を見続け、打ち出しに集中したという。それが奏功し、後半で2つスコアを伸ばすことに成功した。

順位は上がったが、首位とはまだ5打の差がある。「あすは爆発したいですね。自分はスロースターターなので。まだチャンスはあると思っています」と巻き返しを誓っていた。

女子の部で首位から出た藤本愛菜は、この日スコアを2つ落としトータル2アンダー・3位タイに一歩後退。インスタートで「10番からずっと1ピン以内につけていたけど、バーディパットが入らなくて」とフラストレーションがたまる一日だった。18番パー5ではティショットできのうは狙わなかった池越えを狙い、池ポチャしてダブルボギーに。続く1番でもボギー、4番でもスコアを落としたが5番&6番で約3メートルを決めて怒りの連続バーディを奪取。十分に優勝が狙える位置に踏みとどまった。

「あしたは6つか7つは伸ばすプレーがしたい」。この日の鬱憤(うっぷん)を晴らすためにもあすの爆発を予告。松井が実施した打ち出しに集中する対策を聞くやいなや、「教えて!」と2人で練習グリーンに向かった。こうした日本にはないグリーン対策を練る経験が、若い二人には大きな財産となるはずだ。

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