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チーム松山の“陰の功労者” 献身トレーナーが大台10勝目を後押し「ホッとしている」

松山英樹と須崎雄矢トレーナーが歓喜のハグ(撮影:GettyImages)

<フェデックス・セントジュード選手権 最終日◇18日◇TPC サウスウィンド(テネシー州)◇7243ヤード・パー70>

年間王者かかるプレーオフシリーズの初戦、松山英樹は“逆境”からのスタートだった。「パリ五輪」で銅メダルを獲得して滞在していたロンドンで、松山の財布が盗難被害にあった。それと同時に、早藤将太キャディと黒宮幹仁コーチのパスポートが盗まれ、一時帰国を余儀なくされた。

チームがバラバラの状態で今大会を迎えることになった。そのなかで、昨年1月「ソニー・オープン・イン・ハワイ」から専属トレーナーを務める須崎雄矢氏が、今週も変わらず、松山を支え続けた。

大会初日には「バラバラになってもやることは変わらないし、コーチとは連絡も取れている。キャディが変わって、任せっきりだったものが、自分でやることになったというだけ。やることは変わらない」と松山は話していたが、そのプレーを支えた須崎氏は「今週はホントに疲れましたね(笑)」と振り返った。

「腰があまり良くない」という松山のケアに、慎重に向き合った。「体の状態が良かったら結果は出る、と重々承知している。週初めにいきなり腰の状態が悪くなったことで焦りはしたけど、毎日向き合って、話し合って、体を触っていたので、最終日まで無事にラウンドへ送り出せた。ホッとしている」。節目となる10勝目を共有し、ホールアウト後にはハグをかわした。

2月「ジェネシス招待」では2年ぶりの勝利を飾り、パリ五輪では銅メダルを獲得。状態は徐々に上がってきているように思える。年間王者の決定まであと2試合。須崎氏も「残り2試合も万全な体調で持っていけるように、次の仕事に向けてという感じです」と最終盤戦を見据える。次戦からは早藤キャディも復帰予定。チーム松山一丸となってタイトル獲得を目指していく。

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