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マスターズが初の試み? 今年はキャディもチケット購入可へ 4日間通し券は約100万円のプレ値も

マスターズのチケットに動きが?(撮影:GettyImages)

今週は「LIVゴルフ」がアリゾナ州ツーソンで開催されるが、開幕前日の16日、会場のザ・ギャラリーGCではキャディたちがざわついていたという。その理由は…、「マスターズ」を開催するオーガスタ・ナショナルGCからのEメール。今年からキャディも観戦チケットを1枚購入することができるという。スポーツイラストレイティッド誌が伝えている。

マスターズの観戦チケットはゴルフ界で最大のプラチナチケット。購入できるのは長年のチケット保持者“パトロン”に加え、現在は毎年ロッタリー、つまり抽選で当たれば購入できる。以前は購入リストのウェイティングリストがあり、「100年待ち」などと言われていた。

これまでキャディは家族や友人を招きたい場合は、選手に購入をお願いするしかなかった。ちなみに選手は自分の家族を招待することに加えて、オーガスタから数枚のチケットを購入することができる。

今回キャディが購入できるチケットは練習ラウンドの月~水曜日の3日間が300ドル(約4万円)、試合本戦の木~日曜の4日間のバッジが450ドル(約6万円)。これはオーガスタ・ナショナルGCが販売しているチケットのいわゆる“定価”の値段。ただしキャディが購入できるのは1枚だけだという。

抽選で当たった場合の値段は、月~水曜日の練習ラウンドは一日100ドルで一人一日4枚まで、木~日曜の試合日は一日140ドルで一人一日2枚まで。前年の6月1~20日に申し込み、7月に結果が出る仕組みとなっている。

マスターズは極めて“転売”には厳しく基本的にはプレミアムつきのチケットは違法。しかし米国では他のスポーツやコンサートなど、チケットエージェンシーがプレミアムをつけて販売することは合法だから、実際にはかなりの数が流通している。

チケットエージェンシーの大手、「スタッブハブ」で調べたところ、例えば今年の月曜日のチケットは724ドル(約9万6000円)~、木曜日の一日チケットは2100ドル(約28万円)~、4日間チケットは7100ドル(約94万円)~で転売されている。(文・武川玲子=米国在住)

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