勝みなみ、ぶっ飛びドライバーの秘訣は“スクワットダウン”

ダウンスイングでヒザを前に出さずにしゃがむことで、腰が高速ターンする(撮影:鈴木祥)

女子ツアー屈指の飛距離を誇り、今季から米女子ツアーに参戦している勝みなみ。「飛距離を上げるためには、地面を蹴って回転力を上げることが大事」と語る。そのために意識しているのが、ダウンスイングでスクワットのように腰を落とす動き。その内容をゴルフ雑誌ALBA866号の巻頭特集『もっと飛ばせる』のなかで詳しく話している。

「スイングの回転スピードを上げて飛ばすのに効果的なのが、切り返しでスクワットをする動きです。バックスイングからトップにかけて体をしっかり捻転させたら、『体をねじり戻そう』とか『腰を回そう』と考えず、両ヒザを曲げ、お尻をストンと真下に落として切り返すようにしています」
 
そうすることで、右に回った腰は自然にネジり戻り、左に回っていく。ダウンスイングでは地面を蹴る感覚で曲げたヒザを伸ばすと、さらに回転スピードがアップ。ヘッドスピードが上がり飛距離アップできるというわけだ。
 
「ダウンスイングの注意点は、ヒザを前に出さずに曲げること。ヒザが前に出てしまうと、上体が伸び上がって手打ちになります。くるぶしの下に体重を乗せながらお尻を落とせば、ヒザが前に出なくなります。一度クラブは持たずにスクワットをするイメージで動きの確認をするとわかりやすいですよ」

さらに、勝がいつも注意しているのが、お尻の筋肉の柔軟性。お尻の筋肉が硬くなると、切り返しでスクワットしづらい。「朝イチに片足を組んでしゃがむストレッチを行って、お尻をほぐしておくといいですよ。片足で立ってもう片足を上げて後ろや横に伸ばすストレッチもオススメ。お尻の筋肉を伸ばすことができます」。
 
お尻の柔軟性に加えて、トレーニングで行っている最高120キロのバーベルスクワットが、勝みなみの飛距離を生み出していた。

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