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「あとできっと泣く」陽気なフレンチ・チャンピオン誕生!【舩越園子コラム】

優勝会見で屈託のない笑顔を見せるマチュー・パボン(撮影:GettyImages)

米国男子ツアーの「ファーマーズ・インシュランス・オープン」は例年通り、今年も水曜日から土曜日の4日間という変則日程で開催された。

最終日となったサタデー・アフタヌーンのリーダーボード上段には、ドイツ、デンマーク、米国といった国際色豊かな顔ぶれが並んでいたが、その大接戦から抜け出して勝利を挙げたのは、フランス出身の31歳の新人、マチュー・パボンだった。

首位と1打差の2位タイで最終日をスタートしたパボンは、1番でボギーを喫したものの、4つのバーディーを奪い返して単独首位へ浮上。2位に2打差を付けて上がり3ホールを迎えた。

終始、表情を変えず、粛々とプレーしていたパボンは、16番でバンカーにつかまりながらも落ち着いたプレーぶりでパーセーブ。しかし、17番では90センチのパーパットを外してボギーを叩き、2位に1打差で最終ホールへ。さすがに緊張の色が見て取れた。

トリーパインズ(サウスコース)の18番(パー5)は全米屈指の難ホールだ。パボンのティショットは左のフェアウエイバンカーにつかまった。

「キャディはレイアップも提案したが、僕はできる限り前へ行くと決めた」というパボンの第2打は、彼の言葉通り、前方には進んだものの、深いラフに沈んだ。しかし、重いラフから力いっぱい振った第3打は、見事にグリーンを捉え、ピン方向へ転がり寄った。そして、3メートルのバーディパットがウイニングパットとなり、勝利を決めたパボンは右拳を握り締めてガッツポーズを取った。

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