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「あと3試合しかない」“崖っぷち”の小倉彩愛 リランキング65位から狙う逆転劇

小倉彩愛が今季自己ベストタイをマーク。リランキング突破へ気合いを込めた(撮影:佐々木啓)

<ヨネックスレディス 初日◇31日◇ヨネックスカントリークラブ(新潟県)◇6339ヤード・パー72>

ツアー未勝利の小倉彩愛が3バーディ・ボギーなしの「69」をマーク。今季自己ベストに並ぶ好スコアで、3アンダー・12位タイ発進を決めた。「絶好調とは言えないのですけど、後半はドライバーショットが安定してきて、少し攻めやすかったです。きょうは久しぶりにボギーフリーでプレーすることができてうれしかったです」と振り返った。

前半はパープレーを続けた小倉は、ハーフターン直後の1番パー5でピン1メートルにつけてバーディを先行させた。4番はグリーンの段の下から約8メートルを決めて、2つ目。5番は2メートルを沈めて3つ目のバーディを奪った。

2022年にメルセデス・ランキング50位に入り、初シードを獲得。ただ、昨年は同102位に終わってシード権を手放した。それでもファイナルQTで健闘し、QTランク2位で今季前半戦の出場権を獲得していた。

しかし、今季12試合中9試合で予選落ち。最高は3月の「明治安田レディス」と5月の「RKB×三井松島レディス」の47位タイと、苦しい時間を過ごしている。「ドライバーは昨年に比べるとすごく安定していて、フェアウェイキープ率も少しずつ上がってきてはいるのですけど、アイアンショットがイメージ通りに飛ばなくて。バーディを取れていない。ズルズルといっちゃってる」と課題を挙げる。

2週間後の「ニチレイレディス」終了後に第1回リランキングが実施されるが、これはQTなどで決まった開幕時の出場優先順位をシーズン途中に入れ替える、というもの。上位30位付近までが中盤戦のほとんどの試合に出場できる目安となる。

小倉の暫定リランキングは65位。まさに崖っぷちの状態でこの試合に臨んでいる。「(リランキングまで)残り3試合しかない。どの試合も大切になってくるのは感じているので、今週は次に繋がるようなゴルフができたらいいなと思います」。中盤戦の職場をかけた、しびれる試合が続く。(文・神吉孝昌)

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