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“逆転シード死守”へ…金田久美子が目指す単独2位以上 「最後まであきらめない気持ち」

金田久美子は、来季のシード獲得へ最後まであきらめない(撮影:上山敬太)

<大王製紙エリエールレディスオープン 事前情報◇15日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71>

昨年10月の「樋口久子 三菱電機レディス」で11年189日ぶりの優勝を果たした金田久美子。しかし5シーズンぶりにシード選手として戦ってきた今季は苦しい時間を過ごしてきた。現在のメルセデス・ランキング(以下、MR)は63位。シード入りのボーダーラインとなる50位とは138.46ポイント(pt)差あるが、「最後まであきらめない気持ち」を貫いていく。

逆転でのシード死守に必要なのは、180ptが得られる“単独2位以上”。もちろん簡単に越えられるハードルではないのは承知だが、しっかりとそこを見据えていく。来季の前半戦出場権が得られるMR51~55位も、「QTにいくことにくらべれば全然」と及第点といえる。とにかく、11月28日から葛城ゴルフ倶楽部 宇刈C(静岡県)で行われるQTファイナルステージへの参加を回避するということが至上命題だ。

このエリエールゴルフクラブ松山は、「あまりいい成績を残せていない」と苦手意識すらある場所。同コースで行われた年の大会成績を見てみると、アマチュア時代に出場した2008年の10位が最高。9回のうち決勝に進んだのは5回で、ここ2年間も57位、予選落ちと結果を残してきた手ごたえは少ない。ただ08年は横峯さくら、ウェイ・ユンジェ(台湾)とともに最終日最終組を回っている。“歯が立たない”ということでは決してない。

苦手意識のなか一番大きいのが、「アンダーがいっぱい出ると、ついていけなくなるイメージ」と、伸ばしあいの展開になること。今年もグリーンは止まり、速度もそこそこと、バーディが出るためのコンディションに仕上がっているため、そこで最大のパフォーマンスを見せなければいけない。「ショットは悪くない。今季は自分で流れを崩したり、流れがつかめない」。なかなかかみ合ってくれないゴルフ、そしてイメージが、そのスコアメイクを難しくしているが、それも乗り越えるしかない。

あの劇的な涙の優勝から1年が過ぎ、今度は窮地に立たされるなかこの舞台を迎える。再び記憶に残るプレーで“魅せ”、ゆっくりと年末を過ごしたい。(文・間宮輝憲)

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