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微妙なオフセットが効く。プロギア『Silver-Blade Centered』、4月14日デビュー【打ってみた】

プロギア『シルバーブレード センタード』パター(画像は05OS、オープン価格)

プロギアから新商品発売の連絡が届いた。
 
「シルバーブレードパターから、オフセットしたセンターシャフトが特長の『Silver-Blade Centered(センタード)』を4月14日からオープン価格で発売します。ヘッド形状はブレード型『01 OS』/マレット型『03OS』 /大型マレット型『05OS』の3種で、長さは33/34インチをラインアップします。『Silver-Blade Centered』は、一般的なセンターシャフトに比べ、わずかにオフセットした設計とすることで、フェースがスクエアの状態でインパクトを迎えるためボールのつかまりが良く、右へ押し出すミスを軽減しています。
 
ブレードとボディに比重の異なる素材を使う【シルバーブレード構造】による深重心、高MOI設計でセンターシャフトの弱点である芯を外した時のブレやすさを解消。さらにシルバーのブレードとブラックのボディのコントラストによるアライメント効果で構えやすさも追求。この他、最適な操作性、フィーリングが得られるようヘッド形状別に質量設定したのに加え、従来よりも軟らかく心地よい打感を生む新開発【ファインミーリングフェース】を採用、センターシャフト使用者が重視する操作性と繊細なタッチを実現します」(同社広報)

『シルバーブレード』と言えば、2008年に『03CS』というマレット型のセンターシャフトで矢野東や谷原秀人が勝ちまくって欠品するほどの人気に。その後の歴代モデルにも必ず『CS』が用意され、ここは同社の得意分野といって過言ではないところ。ツアー担当者もこう話していた。
 
「フェースバランスで真っすぐ引きやすいセンターシャフトは歴代すごく人気がありますが、好き嫌いがハッキリ分かれるもの。一般的なパターよりFPが大きい見え方に慣れない人もかなりいます。そんな中でも試作を重ねて、わずかにオフセットをつけるだけで、センターシャフトが苦手な人でも【途端に引きやすくなった】と社内で盛り上がり、商品化することになりました」(同社ツアー担当)
 
『CS』嫌いの記者は『05OS』が◎

記者もセンターシャフトに苦手意識のある一人。ショートパットはラクなものの、長いパットで届かずストローク幅が大きくなることにストレスを感じてきた。過去にはブレード型のセンターシャフトで左右に芯を外し、1ラウンドで4パットを数度する地獄も経験。距離感だけでなく打点ズレに弱いうえ、「真っすぐ」とストロークの仕方に意識が入ること自体が嫌で使用を避けてきた。
 
当日は8.5フィートとよくある一般営業のグリーンスピードだったが、ヘッド重量365gと3機種中最も軽いブレード型『01OS』は、打っても届かない印象が強かった。わずかなオフセットが入ったことで確かに途端に引きやすくはなったが、届かずストローク幅が大きくなるストレスと、ブレードセンターへのアレルギーが強く、2ホールでテストをやめた。(高速グリーンには良さそう)
 
最も気に入ったのは、一番重いヘッド重量390gの大型マレット『05OS』で、遅いグリーンでもしっかり球が伸びて届くため、快適にプレーできた。やはり、わずか4mmオフセットが入るだけでも、苦手なはずのセンターシャフトで引きやすさが全然違う。構えて「どう引くか?」の意識が入らず、振り幅とスピードだけに集中できるため「エースのクランクネックと遜色ない結果になる」と実感。
 
375gと中間重量のミッドマレット『03OS』と『05OS』は甲乙つけがたいが、この辺りは普段よく回るグリーンスピード次第で選び分けるのもアリだと感じた。そして、総じて打感の乗り感があり、CSによくある早めに当たって弾く感じではなく、しっかり押せるフィールがあった。オフセットはわずか4mm、されど4mm。この差で、まさかセンターシャフト嫌いが緩和される日が来るとは思わなかった。

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