
“距離測定器”の使用でスピードアップ! PGAツアーが試験的導入の結果を発表
距離計を使用するコリン・モリカワ(写真はRBCヘリテージ)(撮影:GettyImages)
4月に行われた「RBCヘリテージ」から4週間にわたり“距離測定器”の使用を試験的に実施されていたが、PGAツアーは、26日にメディアとのZoomによる会見でその結果を発表した。
結論は、「距離測定器の使用はプレーのスピードアップに繋がっている」とした。なお、同時に同時にアンケートも行われ、153選手、144キャディが回答。82%の選手とキャディは「距離測定器の使用で自身のプレー、および出場選手全体のプレーが速くなったと感じた」と回答したと報告された。「PGAツアー、コーンフェリーツアーとも3分の2の選手がツアーでの距離測定器を支持している」という。
ツアーで実施されているショットリンクデータとともに分析された結果、実際に距離測定器を使用したことにより、パー5のプレーは確実に速くなり、距離測定器の使用が許可された期間では、40~60ヤード内のアプローチショットも速くなり、フェアウェイからでは4.9秒、ラフからは5.1秒短縮されたというデータが示された。
また、PGAツアーが新たに開始している、競技委員がビデオを観察する『ビデオレビューセンター』もプレー時間の短縮に役立っているとし、今後『選手諮問委員会』にこれらの実証的なデータが提出される。
PGAツアーのルール担当バイスプレジデントである、ゲイリー・ヤング氏は「選手の世代が交代してきた。若い選手の多くは距離測定器を使用して育ってきた。70%の選手とキャディ以上が使用を支持することは当然だ」とコメントしている。
このあと、PGAツアーおよびコーンフェリーツアーからの意見書が選手理事会に提出され、最終的には理事会でルール変更がされるかどうかが決定される。使用が可となれば、2026年からの導入となる。(文・武川玲子=米国在住)
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