賞金ランクトップ10入りの23歳・平田憲聖 今季を振り返り「来年の準備のしがいがある」
15日、ミズノブランドアンバサダーの平田憲聖がミズノ大阪本社敷地内に創設されているイノベーションセンター「MIZNO ENGINE(ミズノエンジン)」にて、企画担当者らと来シーズンに向けてミーティングを行った。
23歳の平田は昨年の賞金ランキング58位から今年は同6位と躍進。今季の国内男子ツアー「〜全英への道〜ミズノオープン」でツアー初優勝を挙げたが、これは1973年のツアー制施行後では400人目となるメモリアルVだった。その権利を使って米メジャー「全英オープン」に出場。そして、「日本プロ」では戦後最年少での大会制覇を飾った。
「今年の結果や試合を通して、優勝争いに加われるシーンなど今年は多く経験させてもらって。もちろん、優勝争いができたところにはすごく満足がいっていますけど、そのほかの一つひとつの試合を見るとまだまだ。そのとき(V争い)にいかに、いつも通りのスイングをしていけるか。そういうときに、自分の思ったように打てるか打てないかが、まだまだだなと思う」という課題を発見していた。
「今年はそういうワンショット、ワンショットが多かった」と感じる理由は、中島啓太や蝉川泰果といった同世代選手の活躍。「比較はしていなくて、ぼくは一歩下がって見ていた。そのなかで、自分はそれに対してもっと頑張らないとなっていう思いを感じながらやっていた」と明かす。「やっぱり、バーディを取らないと上位争いには加われないですし、そのときに自分の弱さが一番出ると思う。来年の準備のしがいがあるなって」。自身の課題克服に向けてすでにトレーニングを始めている。
来年は「今年以上の成績を出したい」というのがテーマ。「自分のなかで、今年のゴルフとか全部を含めて、より上回って来年ももちろん優勝することが目標です」と、今季の2勝を上回り賞金ランキングでもさらなる高みを目指して行く。「自分の想像通りのプレーで回れて、それで優勝だったり結果を残したい。今年よりも成長できて、来年を迎えれたら」と意気込んだ。
同級生の中島は米下部のコーン・フェリーツアー最終予選会に出場しているが、平田は米ツアーへの挑戦はとくに急いでいないという。「そこ(米ツアー)を目指すというのはあります。ですが、まずは土台をしっかり準備したいです。自分のなかで自信を持てたときにチャレンジしたいですし、それが別に何年後だろうがいいと思っています」と、まずは国内戦で納得できる結果を残すことが優先。“土台”のレベルを上げて“そこ”に通用する力をつけていく。今年は「(米ツアーに)出られるチャンスがあれば積極的に出ていきたい。いまは、そんな考えです」と話した。
「国内が主戦場」と話すも、2024年シーズンの初戦は1月11日から開幕する米ツアー「ソニー・オープン・イン・ハワイ」に出場する予定だ。海を越えた地でいいスタートを切り、3月から始まる国内ツアーの活躍につなげたい。(文・高木彩音)
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