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「ゴルフ5レディス」で最も注目を集めた写真は初日3位タイにつけた若林舞衣子 一時14人が2打差にひしめく激戦の記録とは?【ライブ写真から振り返る2022年女子ツアー】

大会はセキ・ユウティンの日本ツアー初優勝だった(撮影:福田文平)

いよいよ3月2日に2023年日本女子ツアーが開幕する。11月末の最終戦まで38試合、どんな戦いが繰り広げられるのか。22年シーズンを振り返って占いたい。ALBA Netおなじみの「ライブ写真」で、各大会期間中に閲覧数が一番多かった写真から振り返る。

「アルペングループ創業50周年記念大会 ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」(9月2日~4日、千葉県・ゴルフ5カントリ―オークビレッヂ)では、初日に5アンダーをマークし、3位タイで好発進した若林舞衣子の写真が最も見られていた。

千葉屈指の難コースとして知られるオークビレッヂだが、初日からビッグスコアが飛び出し、最終日まで大混戦となった。

初日、若林に加え、福田真未、原英莉花、申ジエ(韓国)が5アンダーで3位タイ。セキ・ユウティン(中国)が6アンダーで2位。1位はトーナメントコースレコードの9アンダーをマークした勝みなみだった。

このまま勝が独走態勢に入るかと思われたが、スコアを伸ばせず通算10アンダーで2日目を終える。そんな中、8バーディ・ノーボギーの通算9アンダーで、ディフェンディングチャンピオンの吉田優利が一気に2位に躍り出た。

「昨日よりもチャンスにつく回数が多かったことが一番大きい」と語った吉田。初日はアンラッキーなOBと池に入れたことでスコアを伸ばせなかっただけで、調子自体は良かったという。最終日に向けては「攻めどころ、守りどころを見極めて頑張りたいと思います」と、連覇への意気込みを語っていた。

最終日、一時は2打差に14人がひしめく大混戦。12番までにスコアを5つ伸ばしていたユウティンが13番でイーグルを獲り、通算13アンダーで2位に2打差をつけて飛び出した。しかし、14番、15番で3つスコアを落としてしまい、すぐに5位に転落。「もう無理かなと思ったけどまだ3ホールある」と意を決したユウティンは、16番、17番で連続バーディを奪い、単独首位としてクラブハウスリーダーとなり、後続の結果を待った。

ユウティンがホールアウトしたのは、吉田が16番を終えたタイミング。1打差を追いかける状況にあることは把握していた。迎えた17番のパー3。1打目をグリーンに乗せたものの、ピン奥13メートルの難しい距離を残してしまう。ただ、ここはさすが前回覇者。バーディパットを見事に沈め、ユウティンに追いついた。

最終18番では、2打目をグリーンに乗せるも段の下。またもや難しいパットを残すことになった。しっかりと打ったバーディパット。段を乗り越えカップに迫るもわずかに届かず、2人の決着はプレーオフにもつれ込んだ。

プレーオフ1ホール目。吉田が絶好のティショットを打ち、しっかりとパーオンしたのに対し、ユウティンは大きく右に曲げてしまい、2打目は出すだけ。緊張の3打目を見事ワンピンの位置につけた。ユウティンのショットがプレッシャーとなったか、吉田は3パットでボギーとしてしまう。勝負ありと思われたが、ユウティンも優勝のプレッシャーに負け、ウィニングパットを決めきれなかった。

ピン位置が段の下に変更となった2ホール目。吉田、ユウティンともにきっちりとパーオン。吉田が下りのスライスラインを果敢に攻めるも、ボールはカップのわずか左を通過。最後はユウティンがきっちりとバーディパットを沈め、決戦の幕が下りた。

中国ではアマチュア時代に36勝。中国ツアー参戦後すぐに賞金女王となったセキ・ユウティンが、苦労してつかんだ日本ツアー初優勝だった。

初日のトーナメントコースレコードから始まった同大会。誰が優勝してもおかしくない大混戦となりながらも、抜け出した2人の戦いは最後まで本当に緊張感があった。3月2日から始まる23年シーズンでも、同大会のようなドラマのある試合を期待したい。

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