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タイガー・ウッズがナイキと契約終了を発表 27年間のパートナーに終止符

タイガー・ウッズがナイキとの契約終了を発表した(撮影は2023年12月)(撮影:GettyImages)

タイガー・ウッズ(米国)は8日、自身のSNSでナイキとの27年間に及ぶ契約が終了したことを発表した。

「27年以上前、ぼくは幸運にも世界で最も象徴的なブランドのひとつとパートナーシップをスタートすることができた。始まったその日から、素晴らしい瞬間と思い出がたくさんある。(ナイキ創設者の)フィル・ナイト氏の情熱とビジョンでナイキとナイキゴルフのパートナーシップを実現させた。フィルに感謝を贈るとともに、ナイキの従業員たち、素晴らしいアスリートとともに仕事ができたことに感謝したい」

1996年に「全米アマチュア選手権」で3連覇を達成してプロ転向するやいなや、ナイキと破格の契約を結んだ。契約金は5年で4000万ドル(当時の為替で約44億円)と言われた。それ以来、ナイキの看板選手としてアンバサダーの活躍。米国男子ツアー82勝、メジャー15勝のすべてはナイキのシャツ、キャップで達成してきた。

『TW』のロゴが入ったタイガーブランドのアパレルを展開していたナイキは、ゴルフ市場に参入しクラブ、ボールを製造してきたが2016年に用具ビジネスから撤退した。その後はクラブはテーラーメイド、ボールはブリヂストンと契約したが、ウエアはナイキとシューズは続行。ただし、21年2月の自動車事故で右足に大きなケガを負った以降は、フットジョイのシューズを着用していた。

13年に推定2億ドル(約290億円)で10年契約として結ばれたが、更新はされなかった。この27年間の契約でタイガーは総額5億ドル(約720億円)をナイキから得たと推定されている。

「ぼくに次の章があるか聞きたいだろう。イエス。次の章は確実にある。ロサンゼルスで会おう」とタイガーは締めくくった。2月に自身が大会ホストを務める「ジェネシス招待」(米カリフォルニア州)への出場を示唆したが、次にどこのウエアを着用するのかは明かさなかった。(文・武川玲子=米国在住)

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