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沖縄でコロナ感染判明に「ガチか、みたいな(笑)」 川崎春花が高知で1週遅れの“開幕戦”へ

川崎春花が高知で23年初戦を迎える(撮影:鈴木祥)

<明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ 事前情報◇8日◇土佐CC(高知県)◇6228ヤード・パー72>

1週間遅れの今季開幕戦。川崎春花は「ひさしぶりの試合で、コースを回れるのはうれしい。でも不安も大きいので『う~ん』って感じ」とワクワクと心配が入り混じった心境で初日のティオフを迎える。

昨季メジャー大会での初優勝を含む2勝を挙げたニューヒロイン。当然ながら先週の「ダイキンオーキッドレディス」も出場を予定していたが、開幕前に新型コロナウイルス感染が判明し欠場を余儀なくされた。「無症状でした。『コロナって思ったら、だるいかもしれへん』くらいでまったく(症状はなし)。3食ずっと食べていましたし。びっくりしました。ガチか、みたいな(笑)」。とは言っても、当然ながら部屋から出ることはできない。ツアー2年目のシーズン開幕戦は、インターネット中継で観戦することになってしまった。

ようやく隔離があけた先週の土曜日には京都に戻り、すぐさま練習を再開。ただラウンドは、高知入りしてからだったという。「試合勘もあまりないので、今週どうなるか。ただひさしぶりに芝から練習できて幸せでした」。心中は複雑だが、いよいよ明日“自身開幕戦”がやってくる。

1月中旬には同期で同級生の櫻井心那、佐藤心結とともに長崎県で4日間の合宿を行った。昨年初優勝を挙げ、連覇がかかる「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」を今年開催するパサージュ琴海アイランドGCがあることなどが同地を選んだ理由だ。「お互い教えあいながら練習できて、すごい刺激というか高めあえた。ドライバーの精度はあがってきたかな」と充実の時間を過ごせた。さらに2月に入ると、父親と10日間の「合宿というかゴルフ旅行(笑)」も実行。「ツアーに出て上位のプロとレベルが違うと感じた」という100ヤード以内のショットにも、積極的に取り組んできた。

こう準備を進め、年間女王を目指して戦うシーズンが始まるが、「まだ今は女王よりも3勝目を目標に頑張っていきたい」 という思いが強い。土佐CCの印象については「ティショットをピンポイントで狙わないといけない。グリーン上でもしっかりマネジメントしないといけない」と話す。昨年のJLPGAアワードでは新人賞を受賞した19歳が、病み上がりのなかでも上位を目指していく。(文・間宮輝憲)

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