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「ごちそうさまです」ローアマを獲得した19歳の中野麟太朗 プロふたりから学んだことは?

最終日は早大カラーの“えんじ色”のウェアでプレーした中野麟太朗(撮影:鈴木健夫)

<フジサンケイクラシック 最終日◇3日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>
 

今年の「日本アマ」王者・中野麟太朗(早大2年)が、最終日に2バーディ・4ボギーの「72」をマーク。アマチュアでただ1人決勝ラウンドに進み、トータル1オーバー・15位タイでローアマチュアを獲得した。「普通の試合では見つけられない課題が分かって、本当に収穫しかないです」と充実した4日間を振り返った。

「昨日の自分を本当に褒めたい」と3日目に「69」をマーク。最終日は今季2勝を挙げている中島啓太、2018、19年の賞金王・今平周吾とラウンドすることができた。このふたりから学ぶことが大きかったようだ。
 
「中島プロはショットですよね。安定性がすごくて、こんな連戦続きのレギュラーツアーで安定感をずっと保ち続けている。自分からしたらあり得ない。今平さんはもうショートゲームですね。もうすごいピンチのところにいるのに、パワーでリカバリーする技術とか自分が一番欲しい。目の前で見せてくれてごちそうさまです」と目を輝かせて話した。
 
3日目までキャディを務めていた父親の恵太さん(52)が「体力の限界」に達し、最終日は早大ゴルフ部の1つ先輩・小室敬偉(けいん)さんがバックを背負い、その他早大の仲間も応援に駆けつけた。「みんなで話し合って、今日は同じウェア(早大カラーのえんじ色)を着てもらって分かりやすかったです。いいですね、チームメイトって。早大に入ってこのチームメイトに出会えて本当によかった」。
 
今後は大学のリーグ戦を挟み、今月28日に開幕する「バンテリン東海クラシック」(愛知県・三好CC 西コース)に出場予定。その後、日本アマ王者として10月の「日本オープン」(大阪府・茨木CC 西コース)に挑む。
 
プロ入りについては「4年生まではQTを受けるつもりはない。自分がプロになるとしたら、レギュラーツアーで勝っていくというプランしかないです。(アマチュアでツアー優勝経験がある)金谷拓実さん、中島啓太さん、蝉川泰果さんに続きたい」。レギュラーツアー5試合目で初めて決勝ラウンドに進んで上位に入った19歳。プロに転向する日もそう遠くはないのかもしれない。(文・神吉孝昌)

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