賞金王・中島啓太が首位で最終日へ 優勝のキーホールは17番「バーディを獲らないといけない」
<ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目◇2日◇東京よみうりCC(東京都)◇7023ヤード・パー70>
今季の賞金王・中島啓太は、3バーディ・1ボギーの「68」。2日目から猛チャージをかけている同級生の蝉川泰果と並び、トータル13アンダー・首位タイで3日目を終えた。「バーディが先行しましたし、トータルアンダーパーで今日を終えることができた。粘り強く、自分としてはいいゴルフができたと思います」と振り返った。
両サイドが崖になっているスタートホールの1番はピンチ。「狭いホールなので少し構えにくさがあるのですけど…」とティショットを2日連続で左の崖へ打ち込んだ。しかし、若き王者は動じず、難なくリカバリーに成功。パーを拾いピンチを切り抜けた。
その後もパープレーを続け、8番で初バーディ。後半も2バーディ・1バーディと安定したゴルフを見せ、“賞金王の貫禄”を見せつけた。
今季4勝目への鍵となるのは、難易度が18番目と最もやさしい17番パー5だと話す。「(難易度の高い)18番は何があるか分からないので、ピンの奥に打つことはまずないと思う。一方、17番に関してはバーディを獲らないといけないホール。そこに集中したいと思います」。この日、同組の蝉川がダブルボギーを喫した難関18番を安全な作戦で攻めるためにも、1つ前の17番でのバーディ獲得が必須となるわけだ。
明日は、今季9度目の最終日最終組。もはや“定位置“となったポジションで石川遼、蝉川らと優勝を争う。「本当にたくさんギャラリーの方が来られると思うので、盛り上がると思います。自分はいいプレーをすることに集中して、勝ちたいと思います」。
今大会後には、米下部コーン・フェリーツアーの最終予選会(12月14~17日、米・フロリダ州TPCソーグラス)に挑戦する中島。その前に初の日本タイトル奪取へ全力を尽くす。(文・神吉孝昌)
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