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“チーム芹澤”の上野陽向は新たな挑戦も視野に! ヘルニアを乗り越えて復調気配

ケガを乗り越え、ベテランとしての意地を見せられるか(撮影:福田文平)

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー◇第11戦 みちのくコカ・コーラ レディース◇26日 事前◇メイプルカントリークラブ(岩手県)◇6340ヤード・パー72>

将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファー(12月31日時点で満25歳以下)が経験を積むための場として、2019年に始まったマイナビ ネクストヒロインゴルフツアー。今季第11戦「みちのくコカ・コーラ レディース」がいよいよ27日(水)に開幕する。

「最年長になりました(笑)」と話すのは、同ツアーが始まった19年から参戦している上野陽向。1998年3月4日生まれで、初参戦した当時は21歳だったが、あっという間に5年が過ぎ、25歳となった。年齢制限のあるネクストヒロインツアーは、ラストシーズンだ。

同ツアーへの出場は昨年の最終戦以来。今季初戦となる。参戦が決まったとき、「出ても大丈夫なのかな。ていうか、ちゃんとゴルフできるかな…みたいな。心配や不安がありました」と心のうちを明かした。というのも、今年のJLPGAプロテスト第1次予選は第1ラウンド後に棄権。試合の1週間前に発症した頚椎椎間板ヘルニアが原因だ。

練習できなかった期間があったために、どうしても「心配や不安」が頭をよぎる。怪我の具合を聞いてみると、「いろいろな治療を行い、少しずつ治ってきています」と完治に向かっている様子。首の違和感をかばいながらスイングをしていた上野だが、「痛みが取れてきて、だいぶ気持ちよく振れるようになってきています。先週の試合のときも飛距離が戻ってきていました。悩んでいたことも、逆に少なくなったんです。自分的にはいい感じです」と、腰だけでなく、ゴルフも復調の兆しが見えている。

そして、今年は台湾女子ツアーの予選会も視野に入れていると上野。「まだ確定していないですが、来年のテストまで空いちゃったので、出ようか迷っています。チャレンジしてもいいかなって気持ちではあって。首次第ですが…出るとしたら11月末から始まるので、それに向けて調整できたらいいなと思っています」と、条件付きではあるが上野の挑戦はまだ続く。

今年から芹澤信雄を師匠としている上野は「お世話になっている芹澤プロと今後の課題を見つけて、一緒に頑張っていけたらいいなと思っています!」と、“チーム芹澤”の一員として、目標のプロテスト合格を目指し突き進む。だが、その前にラストシーズンとなったマイナビ ネクストヒロインゴルフツアーでベテランの意地を見せつけたい。(文・高木彩音)

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