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きょう開幕のLIVゴルフ 移籍選手たちがNetflixで胸中を吐露 DJは配信を「観る必要がない」

ダスティン・ジョンソンがLIVゴルフ2年目のシーズンへ(撮影:GettyImages)

2月15日から公開されているNetflixのドキュメンタリーシリーズ“Full Swing”。トップ選手のプライベートやメジャーを戦う心情に深くフォーカスするなか、LIVゴルフへ移籍した選手が大きく取り上げられている。

エピソード5は元世界ランキング1位のDJことダスティン・ジョンソン(米国)がLIVゴルフへと向かう決心をする様子が描かれた。昨年2月には「PGAツアーに専念する」とのステートメントを発表したDJだが、その後翻意。LIVゴルフ開幕戦から全8大会に出場した。
 
決意した理由を「ビジネス」としたDJ、「もし同じ仕事を少ない時間でより多くの報酬を得るオファーがくれば、世の多くの人はそれを選択するだろう。もしそれを選ばなければその人はおかしい」と“報酬”で動いたことを明確にした。38歳のDJはメジャー2勝を含む米国男子ツアー24勝。LIVゴルフへの移籍料は1億ドル(約135億円)といわれ、昨季は個人総合優勝を果たし3600万ドル(約48億5千万円)を獲得した。
 
エピソード3では年齢とともに調子が下降線をたどっていたイアン・ポールター(イングランド)の苦悩をフィーチャー。マスターズ出場を逃したポールターは、LIVゴルフ行きを決意すれば将来“ライダーカップ”の欧州チームキャプテンに選ばれることはなくなるが、最終的にはLIV行きを選択する。
 
エピソード2はブルックス・ケプカ(米国)。メジャー男と言われたケプカだが、怪我に悩まされ次第に自信を喪失していく。「ゴルフは不思議だ。自分のゲームがうまくいっているときはこれを失うことは絶対にないと思う。それをなくしたとき、もう2度と手にできないと感じる」とグリーン上で苦しむ姿が映し出された。最終的にはLIVゴルフに移籍したケプカは「自分の決断にとてもハッピーだ」と話した。
 
エピソード7では今季からLIVゴルフに参戦する27歳のミト・ペレイラ(チリ)をフィーチャー。母国の後輩、ホアキン・ニーマンとの友情、そしてメキシコ出身のカルロス・オルティスらとともにツアーを転戦するが、最終的には全員がLIV行きとなった。
 
エピソード8ではこのLIVゴルフと対立するPGAツアーの急先鋒となったローリー・マキロイ(北アイルランド)が登場。タイガー・ウッズ(米国)とともにリーダーシップについて話している。「2011年、僕が全米オープンに勝ったとき、ジャック・ニクラスとアーノルド・パーマーが手紙をくれた。メジャーに勝つとそれとともにゴルフを発展させるという責任がついてくるという内容だった。その言葉は決して忘れない」とマキロイは語る。
 
現地時間の24日に開幕するLIVゴルフ2023年。DJは「僕は正直に語っただけ。彼らが僕を撮るのを見ていたのだから観る必要がない」とNetflixは観ないだろうとした。(文・武川玲子=米国在住)

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