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17歳の飛ばし屋が覚醒 馬場咲希が圧倒的飛距離で米ツアー初イーグルも記録

会心イーグルも奪取。アマ馬場咲希が笑顔の3アンダー発進。(撮影:福田文平)

<ホンダLPGAタイランド 初日◇23日◇サイアムCC パタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>
 
初日の平均飛距離は277.5ヤード。日本のアマチュア女子高生・馬場咲希(代々木高2年)が、飛ばし自慢が集まる米国女子ツアーの選手のなかでも存在感を発揮した。「憧れ」と話すネリー・コルダ(米国)は平均278.5ヤードで、それにも決してひけをとらない。「振れてますね。思ったよりも飛ぶような感じ」と、持ち味を生かしたゴルフを続けた。

それがビッグプレーも生み出した。10番からの前半をオールパーで終え、折り返した直後の1番だった。495ヤードに設定されたパー5でドライバーを振り抜くと、2打目の残りは199ヤードと飛ばした。さらに5番アイアンでのセカンドはピン1メートル強にピタリ。これを沈めて、2試合目となる米ツアーで自身初となるイーグルを記録した。
 
「18番でチャンスを外して、(前半の)パー5でもバーディが獲れず悔しかった。それだけにうれしかったですね」と、ショットで奪ったイーグルに満足気な表情を浮かべる。さらに「一番苦手で難しい」と話す最終9番パー4も、残り142ヤードから1.5メートルにつけてのバーディ締め。3アンダー・28位タイと上々の滑り出しを切った。
 
「アドレナリンも出たのか、アイアンが飛んでいました。構えた時に、1番手落としても飛ぶと思えて、それを信じてプレーしました」。将来的に希望する海外でのプレーが、17歳の飛ばし屋を覚醒させたようだ。イーグルを奪った1番ホールの5番アイアンも、やはり1番手落としたもの。「直感を信じてよかった」と誇らしげに話す。
 
「これから先も、体作りをして迫力ある選手になりたい」というのが、今描いている自分の理想像。しかし、そのしっかりと振り切ったドライバーから放たれる豪打は、すでに迫力十分ともいえる。アマチュアながら開幕前日のプロアマ戦にも出場し、「アマアマみたいになりました」と笑う表情はあどけない。2日目も気持ちよくクラブを振り抜く。(文・間宮輝憲)

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