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単独2位に入ったパターから5年使い続けたエースに戻し、片岡尚之が思い出深いコースに挑む「今週こそ、勝ちきりたい!」

地元・北海道で今季初、ツアー通算2勝目を狙う片岡尚之(撮影:米山聡明)

<ANAオープン 事前情報◇13日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7066ヤード・パー72>

「体調はバッチリです! ゴルフの調子はあまりよくありませんが…」と話したのは、2週前の「フジサンケイクラシック」で単独2位フィニッシュを遂げた片岡尚之。

調子がよくないというのは、前週の日韓亜共催大会「Shinhan Donghae Open」で予選落ちを喫してしまったからだが、「いまはちょっと下向きですが、これから練習して調子を上げていきます」と元気よく笑顔で話した。

というもの北海道江別市出身の片岡にとって、今大会が開催される札幌ゴルフ倶楽部輪厚コースは、思い出深いコースだからだ。「小学生のころから試合で回っていたコースですし、高校生のときに初めてツアーに出たのがこの大会です」という。アマチュア出場した2014年大会は、決勝までコマを進めトータルイーブンパーで57位タイだった。

そしてプロになって初めて出場した21年大会では、初日4位タイ、2日目3位タイと好成績を収めながら、決勝ラウンドで崩れてトータル7アンダー・25位タイ。翌22年はトータル12アンダー・17位タイ、このときの優勝スコアはトータル19アンダーだった。

「やっと涼しい北海道。それがなによりうれしい。今年はグリーンが軟らかいので、スコアが出やすくなっていますが、大好きなコース、楽しみながら頑張りたいです」

選手たちが口をそろえて言う「今年の異常気象による例年とは違ったグリーンの状態」。片岡もそれを警戒するが、そこは知り尽くした地元のコース。誰よりも素早く素直に対応してみせることだろう。その証拠に「フジサンケイクラシック」で使い始めた新しいパターを、それまで5年ほど使い続けていたエースパターに戻すという。

片岡が5年ほど使い続けたエースパターは『オデッセイ ホワイトホット2ボールブレード』。「フジサンケイクラシック」から2試合使ったのは『オデッセイ O WARKS JAILBIRD MINI CH』。「O WARKSはインサートがちょっと軟らかく、飛ばないパターで早いグリーンに向いている。今週は自分からしっかりつかまえて打っていきたいので、2ボールブレードを使います」と話した。

パッティングの調子がいまひとつだたったため、気分転換と思い使い始めたが、予想以上にパッティングが向上したO WARKS。その働きぶりに頼りたくなるというものだが、グリーンの状況を見極めて慣れ親しんだエースの2ボールブレードに戻す。この冷静な判断こそが、勝利に近づくための大きな要素になるだろう。

「今週こそ、勝ちきりたい!」。そう力強く言い切った片岡。地元・北海道で今季初、ツアー通算2勝目を飾ることができるか、目が離せない。(文・河合昌浩)

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