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谷口彰悟(写真:Laci Perenyi/アフロ)

直近4試合で18得点の日本代表、トルコ戦で明確になったサブメンバーの「現在地」

谷口彰悟(写真:Laci Perenyi/アフロ)
9月12日、国際親善試合「トルコ代表対日本代表」の一戦が行われ、2-4で日本代表が勝利した。

ドイツ戦を含む欧州遠征で2連勝したわけだが、特筆すべきはその攻撃力だ。

日本代表は直近4試合で18得点を挙げており、世界のトップレベルにまた近づいたといえる。

ドイツ、トルコ撃破で世界のトップに近づく

「しっかりとした守備から攻撃へ」

そのコンセプト通り、板倉滉と冨安健洋、遠藤航といったワールドクラスの選手たちを中心に素晴らしい守備ができる現在の日本代表。

鎌田大地や守田英正ら中盤で潤滑油のようにボールをスムーズに前線に届けられる選手もいる。

そして左の三笘薫、右の伊東純也という世界トップレベルのWGが多くのチャンスを作れる。

特に右SBの菅原由勢の台頭により、右サイドからのチャンスは格段に増えた。

上田綺世は一回り頼もさが増し、堂安律や浅野拓磨、前田大然は完全に「計算できる選手」となっている。

なにより、ラ・リーガを代表する右WGとなった久保建英が絶対的主力ではないという状況が、現在の日本代表の強さを物語っているだろう。

トルコ戦出場選手の現在地

4試合で18得点という圧倒的な結果を残している日本代表だが、あとは選手層をさらに厚くしていくことができればより強いチームとなるはずだ。

そういった意味でも、サブメンバー中心で戦ったトルコ戦は重要な意味を持っていた。

GK 中村航輔 
  失点場面では完全なるミス、負傷交代となったが実力的にもまだまだ代表の守護神には程遠い

GK シュミット・ダニエル 
  途中出場で難しい部分はあった。ビッグセーブはいくつか見せるも、足元の不安定さや守備範囲の狭さが気になるところだ

DF 谷口彰悟
  プレー自体は悪くなかったが平均的なプレーに終始。板倉や冨安のような前へのアグレッシブさが必要だろう

DF 伊藤洋輝
  左SBの1番手という位置づけだが、チームにとってウィークポイントだといえるだろう。ビルドアップ力、ドリブル対応などさらなるレベルアップが必要だ

DF 町田浩樹
  残念ながら板倉や冨安のレベルには遠く及ばない。空中戦以外のすべての部分のレベルアップが必要だろう 

DF 毎熊晟矢
  デビュー戦で素晴らしいプレーを披露。今後代表経験を積んでいけば右SBの2番手となれる可能性もある

DF 橋岡大樹
  対人の強さは魅力だが、攻撃参加はあまり効果的ではなかった。今後成長しなければ厳しい立場だといえるだろう

MF 伊藤敦樹
  素晴らしいミドルシュートで代表初ゴールを決めた。かつて日本代表で活躍した稲本潤一を彷彿とさせるスケールの大きいMFで、今後の成長次第で遠藤や守田に匹敵する選手になる可能性もある

MF 堂安律
  背番号10番としては物足りない出来。明らかに空回りしておりスタメン組との差を埋めるためにも落ち着きとさらなる成長が必要だ

MF 久保建英
  数字としての結果は出せなかったものの、明らかに1人だけ別次元でプレーしていた。伊東純也からポジションを奪うのは容易ではないが、日本代表のキングになる日もそう遠くはないだろう

MF 中村敬斗
  2得点と大活躍したものの守備や周囲との連携はまだまだ。ただし確実に戦力の1人として成長している

MF 田中碧
  技術と前線への飛び出しはさすがだが、判断が遅く不安定さを露呈した。4大リーグの1部クラブに移籍しレベルの高い試合を多く経験することが必要だろう

FW 古橋亨梧
  前線からのプレス力もなく、決定機を外すなどFWの2番手にはなれず。代表落選の可能性すら感じさせる試合となった。

(途中出場の伊東純也、遠藤航、冨安健洋、前田大然はすでに安定した戦力であるため評価なし)

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