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中島啓太、高速グリーン対策で硬いカーボンにパターリシャフトV「振った分だけ転がる」【勝者のギア】

高速グリーンにリシャフトで狙い通りの結果を手に入れた中島啓太(撮影・福田文平)

<マイナビABCチャンピオンシップ 最終日◇5日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7217ヤード・パー72>
 
中島啓太がトータル24アンダーで今季3勝目を飾り、賞金ランキング1位へ返り咲いた。ツアー屈指の高速グリーンを誇る『ABC』で、優勝スコアは2003年に片山晋呉が記録したトータル23アンダーを上回る大会新記録をマーク。残り4試合と佳境に入っている賞金王レースでも一歩抜け出した。
 
「今週は今までの優勝よりも調子が良くて、状態が良いのは自分でも感じていて、しっかりたくさん練習も出来ましたし、今日も始まる前にしっかり自分のゴルフをして、自信を持って打てば勝てる自信はかなりあったので、この優勝は自信を持ちながら試合が出来ました。
 
パッティングも1~2mをしっかり練習したんですけど、今週ほとんど外してないと思うので、そういうプレッシャーのかかる練習方法も生きたと思います。ZOZOでコリン選手が優勝した時のあの勝ち方が最強というか、強い鬼みたいな勝ち方をしたなと思って、僕も今日赤いウェアを着ました (笑)」(中島)
 
前回の「横浜ミナトChampionship ~Fujiki Centennial~」優勝時からのギア変更は、パターシャフトのみ。今週、スチールからカーボンへとリシャフトした狙いを中島はこう明かす。
 
「パターのシャフトだけ替えました。前はスチールシャフトの先端が柔らかいシャフトで、ちょっとしなる感じがあったんですけど、今週からフジクラさんのカーボンシャフトですごく硬いシャフトで、元々『トラス』を入れていた時に使っていたシャフト(MC PUTTERのX-FIRM)を今週入れてます。

秋の試合はグリーンがかなり速いですし、夏場の試合は少し重たいのでフィットしないといけないコースが多くて、そのイメージのまま秋に入って『ZOZO』でかなりタッチ合わなかったので、先端がしなってちゃんとフィットするより、自分の振った分だけ飛んでくれるように硬いシャフトにしたらすごく合いました
 
サポートしたフジクラの担当者も、中島のギアに対する“感性”の鋭さに舌を巻いていた。
 
「昨シーズンあたりから各社がパターシャフトを出してきて、パターをリシャフトするプロも増えてきました。中島プロが替えた『MC PUTTER』のX-FIRMはスチールよりも全然硬く、余計なしなりがない分、余計な転がりを抑えて速いグリーンでもしっかり打てるのが特徴です。ABCの高速グリーンに向けて、中島プロは技術とギアを繋ぎ合わせて準備するあたりがすごいですよね」
 
【中島啓太のクラブセッティング】
1W:テーラーメイド ステルス2プラス(9°ツアーAD CQ-6X)
3W:テーラーメイド SIM2 MAX(15°ツアーAD XC-6X+)
3U:テーラーメイド ステルス2レスキュー(19°ツアーAD プロトタイプX)
4,5I:テーラーメイド P7MC(プロジェクトX LS 6.0)
6~9I:テーラーメイド P7MB(プロジェクトX LS 6.0)
P,A,S,LW:テーラーメイド ミルドグラインド3(46,52,56,60°)
PT:テーラーメイド TPリザーブ B11(MC PUTTER X-FIRM
BALL:テーラーメイド TP5

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