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5カ月ぶり国内戦の渋野日向子が注目を集めた「樋口久子 三菱電機レディス」 キンクミの史上最年長ブランクVの裏側も【ライブ写真から振り返る2022年女子ツアー】

渋野にとって5カ月ぶりの国内ツアー戦だった(撮影:米山聡明)

いよいよ3月2日に2023年日本女子ツアーが開幕する。11月末の最終戦まで38試合、どんな戦いが繰り広げられるのか。22年シーズンを振り返って占いたい。ALBA Netおなじみの「ライブ写真」で、各大会期間中に閲覧数が一番多かった写真から振り返る。

「樋口久子 三菱電機レディス」(10月28日~30日、埼玉県・武蔵丘GC)で閲覧数が最も多かった写真は、最終日の渋野日向子を捉えた1枚。ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ渋野がギャラリーの大群を引き連れて移動する様子だ。

同大会は渋野にとって5カ月ぶりの国内ツアー戦。その姿を一目見ようと多くのギャラリーが集まり、22年シーズンの3日間競技としては最多の1万9235人が来場した。渋野はこの日「68」をマーク。11番、14番のベタピンショットや1番、6番での長い距離のパットをねじ込む姿に、拍手と歓声が上がっていた。

「自分の気持ちを代弁してくれるようなリアクションをされる方がたくさんいて、それがめちゃくちゃ聞いてて面白い。一緒に喜んだり、ため息をついてくれる環境は、アメリカでもあるけど(日本は)反応が違う」と、日本ツアーの良さをあらためて感じたという。

そんな同大会では、もう一つビッグニュースがあった。初優勝から実に11年189日ぶりとなる金田久美子の優勝だ。最終18番でパーパットを沈めた彼女の目には涙があふれていた。「嬉しいのもそうですし、凄い辛かったなというのがあります」と、語った金田。

一番辛かった時期は、ドライバーでキャリー140ヤードのチーピンしか打てず、セカンドショットでもグリーンを捉えられず、50センチのパットも入らなかったという。さらに、「ゴルフ場に着いたら涙が出て吐いたり、蕁麻疹もすごかったり」と、苦しい胸の内をあかし。

華やかな見た目からは想像できないほどの苦悩があった金田。そこから復活し、11年ぶりの優勝を遂げられたのは、自分以上に信じてくれたファンと11年間帯同してくれているマネージャーの支えがあったからだと語る。

22年シーズンをメルセデスランキング47位で終え、5年ぶりにシード権を獲得した金田。3月2日から始まる23年シーズンでの3勝目を期待したい。

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