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合言葉は『無理せんとこ』 中西風香は大阪弁がチャームポイント?【ネクヒロ→プロテスト合格の道】

大阪弁も可愛らしい中西風香(撮影:藤井孝太郎)

将来ツアーで活躍することを目指す若手女子ゴルファーに、賞金のかかった真剣勝負の機会を提供してここから大きく羽ばたいてほしい―。そんな思いで始まったツアー外競技「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」で腕を磨く“ネクストヒロイン”が、2024年度JLPGAプロテストに挑戦している。第2次予選・C地区に出場している中西風香(なかにし・ふうか)に注目する。

2000年1月生まれの24歳。大阪府出身で、近畿大学ではゴルフ部の主将を務めた。身長150センチという小柄な見た目からナチュラルに出る大阪弁が、なんともかわいらしい。大阪の方言を隠さずに話すインタビューにはギャップも感じさせる。

プロテストは今年で4度目の挑戦。昨年は2次予選で敗退した。今年は1次予選から出場し、C地区(静岡県・裾野CC)を5位で通過。2日目終了時点ではボーダーラインからわずか1打のリードだったが、最終日に「68」をマークして上位で突破を決めた。

「無理やと思ったら攻めへんで安パイを狙う、チャンスが来たら入れる、をやったらそのスコアが出ました。2次も無理せんと、自分のゴルフを続けたら通ると思う。徹底します」。『無理せんとこ』が大事なキーワード。アップダウンの激しい城陽カントリー倶楽部では、マネジメントはより重要な役割を担うはずだ。

プロテスト2次直前に出場したマイナビ ネクストヒロインツアー第8戦では、優勝争いに加わって後半へと向かったが、「気持ちが焦って無理してバンカーを越そうとして失敗した…。それが敗因ですね」とトップ10入りも逃した。だからこそ、『無理しない』という言葉がより身に染みて、大一番へと向かう活力にもなった。

強みに感じているショットの安定によるパーオン率の上昇も、トレーニングの成果によるもの。「去年1年間を戦って、上には上がおると感じた。どれだけ頑張っても、長い距離のところだと戦えない。全然できひんかったけど、根本的に見直しました」。体幹と下半身の強化に力を入れ、ドライバーの飛距離は10ヤードアップ。それもあって、2打目以降はこれまでより1.5番手ほど短いクラブで打つことができている。

「ショットが安定してきて、それが自信になってきました。もともとバーディが少ないタイプやったけれど、好成績を収められるようになってきたかな」。現在はキャディのアルバイトをしながら、プロアマでのラウンドで腕を磨いている。「練習できる環境が変わってきて、ホントにありがたいです」。自分の夢のため、そして応援してくれるファンのために、初の最終進出を目指す。

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