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右手で作る2つの“V字”が飛距離20ヤードアップのカギ! ショットも安定するグリップの握り方とは?

もっと飛ばしたい、安定したショットを打ちたいと思ったとき、皆さんはスイングのどこを変えるだろうか。かつて世界一にも輝いた宮里藍の父でありコーチの優氏は、「直すならグリップです。握り方を変えることでドライバーの飛距離が20ヤード伸びた例もあります」と話す。握りやすいから変える意識すら持っていなかったが、グリップをどう握るようにするといいのだろうか。

「上級者ほど慣れ親しんだグリップを変えることに抵抗感を持つ人が多いですが、その握り方に理論の裏づけと信念がないなら、グリップの見直しを提案します。今回直していくのは右手のグリップ。2つの“V字”を作ることで、腕と一体化したスイングができるようになります」

スイングを良くする2つの“V字”とは一体何なのだろうか?

「一つ目は、右手の人差し指と親指で作るV字。グリップを握るとき、親指と人差し指の腹がくっつくように握ってください。そして、親指と人差し指の付け根をキュッと締めてV字を作ります。指先が離れた状態ですと、付け根のV字が広がって緩い状態になってしまいます。V字が緩いとクラブが手前にブレやすくなり、トップで必要以上にコックが深くなったり、クラブが暴れてしまい切り返しが不安定になります」

右手のV字を締めたことで、グリップのぐらつきが抑えられ、トップもカチッとはまるように安定した。では、もう一つのV字にはどんな効果があるのだろうか。

「二つ目のV字の作り方ですが、まず、右手の生命線の凹みを左手親指の付け根と密着させて握ります。このグリップを正面から見ると、右手と左手の間(手首)がV字になっていることが分かると思います。この両手の間隔が離れすぎていると、左右の手の一体感が乏しくなります。よく、安定したスイングをするためには、両腕の三角形を崩してはならないといわれますよね。ですが、この三角形のキープを意識し過ぎると、逆に腕に力が入りやすくなる。その余計な力みをなくし、自然と両腕の三角形をキープする効果がこのグリップにはあるのです」

なるほど、そのために右手の生命線と左手親指の付け根を重ねるように密着してグリップするといいのか。確かに、左右の手の一体感が増した気がする。

「一つ注意して欲しいのが、手のV字を過度に狭めようとして右腕をピンと張るのはNG。グリップは密着させますが、腕はタコのように柔らかくしてください。リラックスした状態で構えたときは右ヒジが地面を指しますが、力が入ると右ヒジは飛球線後方を指すので、チェックしてみてください。紹介した右手親指と人差し指のV字と、両手の間のV字を適度に締めることで、両腕の三角形が崩れなくなり、スイングが安定して飛距離がアップします」

つい握りやすいグリップで打っていたが、グリップを変えることでこんなに腕と一体化したスイングができるようになるとは……。もっと飛ばしたい人はグリップを見直してみるといいだろう。

◾️宮里 優
29歳でゴルフをはじめ、独学でゴルフ理論を構築。36歳の時に男子プロトーナメントの大京オープンにアマチュアとして出場。その後、ティーチングプロの道を歩む。子供たちと一緒に楽しみたいとやらせたゴルフだが、結果的に聖志・優作・藍の3人共プロゴルファーの道を選んだ。

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どんなスイング理論でも全ての人には当てはまらない。関連記事『【診断】手のヒラを擦る? 目を閉じてその場で足踏み? 新感覚の理論で自分に合ったアドレスを見つけよう!』をチェック!

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