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“はじまりの地”で涙のメジャー初V 母と娘・古江彩佳の二人三脚「感無量」

母・ひとみさん(右)と記念撮影。思い出の地で二人三脚、優勝をつかみとった(撮影:佐々木啓)

<アムンディ・エビアン選手権 最終日◇14日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>

米ルーキーイヤーだった2022年「トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン」でツアー初優勝。そして昨季はトップ10入り8回で、ポイントランキングは日本勢最上位の10位。今季はここまで16試合のなかでトップ10入りが8回。優勝まであと少し…ともどかしい時間を過ごしてきた古江彩佳が、「アムンディ・エビアン選手権」で海外女子メジャー初Vを挙げた。

およそ2年ぶりに手にしたツアー2勝目がメジャーでの勝利。「こうやって優勝できたことが自信にすごくなる。ひとつの壁を破れたのはすごくうれしいなと思います」と喜びであふれる表情で話した。

スポット参戦した2021年大会で4位に入り、次戦のメジャー「AIG女子オープン」(全英)でも上位でプレー。その結果が、米ツアー予選会(Qシリーズ)挑戦を後押しした。そして突破し、世界トッププレーヤーとして世界を転戦する日々が始まった。このエビアンは古江にとって、“はじまりの地”とも言える。

その転戦には、古江の隣には常に母・ひとみさんの姿があった。4日間のプレー、そしてイーグルを奪って優勝を決めた最終ホールでも、娘の勇姿を見守った。「感無量。本人が一番ほっとしていると思う。今年頑張ってきたけどなかなか…。この優勝は本当に一番うれしいと思う」と穏やかな笑みを見せ、娘と喜びの瞬間を共有した。

毎試合ラウンドを見守るひとみさんは、「リズムの問題だと私は思っている」と、古江のゴルフの調子を理解している。そしてこの1週間は「リズムがよかったですね」と賛辞を送る。

取材陣の祝福の言葉に「ありがとうございます」と何度も繰り返し、笑顔でエビアンをあとにした。これからも母娘の、そしてチーム古江のビクトリーロードは続いていく。(文・高木彩音)

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