2差7位タイ! 今季3度目のひと桁順位発進の石川遼が、払拭したい2日目の悪夢
<フジサンケイクラシック 初日◇31日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>
2009年、10年に大会連覇を果たしている石川遼は初日、3バーディ・1ボギーの「68」。首位と2打差の2アンダー・7位タイ発進を決めた。前日に「2アンダーで回りたい」と話していた通りのスコアとなった石川。「今日は久しぶりに内容が良かった」と納得顔だった。
今年の富士桜CCは、アウトコースとインコースの入れ替えや、パー71から70に変更されるなど、改造が施された。さらに100ミリに設定された深いラフが待ち、日本オープンのような難しさに、初日にアンダーパーをマークしたのは石川を含めわずか17人。その中で、「やっぱりティショットがラフにそんなにいかなかったので、リスクを追わずにスコアを作ることができたかな」と、警戒していたラフに入れなかったことが好スコアにつながった。
さらに、2度勝っているだけあってグリーン上でのストレスがない。「自然に合って打てたところもあって、しっかり打てるラインと打てないラインをしっかり自分の中で分けながらパッティングができたかなと思います。今日はロングパットを決めることができました」と振り返った。
しかし課題も残る。3つあるパー5はいずれもパーで、スコアを伸ばすことができなかった。「レイアップをミスして、3打目をラフから150、160ヤードを打つということをやってしまった。そこがかなり出遅れたかな、もったいなかったです」。先週はロングゲームに好感触を得ていただけに、明日に向けて気を引き締め直す。
これで今シーズンは5月の「〜全英への道〜ミズノオープン」(2位タイ)、7月の「日本プロゴルフ選手権」(首位タイ)に続き、初日のひと桁順位は3度目。しかし、いずれも2日目は「75」、「73」とオーバーパーを打ち、順位を下げている。
「やっぱり4日間ある程度このプレーを続けたいですね。しっかり自分のゴルフのベースというところを大事にしていきたい」。毎年のようにアップデートされても、石川にとっては勝手知ったる富士桜。大会3勝目に向けて、2日目以降もコースとの相性良さを見せられるか。(文・神吉孝昌)
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