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夜はワインのご褒美も!? “ルーキー”勝みなみは大まくりの7位に「自信につながる」

勝みなみが圧巻のプレーで追い上げた(撮影:ALBA)

<DIOインプラントLAオープン 最終日◇2日◇パロス・ベルデスGC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>

米ツアーメンバーになったばかりの“ルーキー”が大爆発だ。2アンダー・32位タイで終日を迎えた勝みなみは、怒とうのバーディラッシュ。8バーディ・ボギーなしでこの日のベストスコア「63」を叩き出し、トータル10アンダー・7位タイで米2戦目を終えた。

3番でグリーンエッジからのバーディパットを流し込み、5番で手前6メートルからのスライスラインを決めると、バーディトレイン発車の合図。6番パー3でティショットを左奥1.5メートルにつけ、7番パー5は2オンに成功してイーグルトライからの2パット、8番は15メートルほどのロングパットをねじ込みこれで“4連続”。前半からぐんぐんと伸ばしていった。

折り返した直後の10番ではバンカーからのナイスセーブをみせると、11番、12番と連続バーディ。終盤の16番パー5は2打目を花道まで運ぶと、パターで1.5メートルに寄せて8つ目のバーディを記録。獲りも獲ったりの最終日に「伸ばしている選手はこういう風にラウンドしていたのかなという気持ちでラウンドできました」と、まるでゾーンに入ったような一日のプレーを振り返る。

初日「71」、2日目「70」と安定したスコアながらも伸ばしきれなった予選ラウンド。ムービングデーは終盤16番まで3アンダーと伸ばしていたが、最終2ホールで2つ落としてしまっていた。それを踏まえての最終日の大爆発に、「いままで苦しんだぶん、きょうはすごくいいラウンドだった。そのギャップが自信につながる」と胸を張る。

さらには“ボギーフリー”というおまけつき。「すごくありがたいというか。きょうは怪しいパット、ボギーになりそうなホールがなかった。ほんとにいいラウンドだった」。ショット、パットがすべてかみ合った、会心の18ホールだった。

一気にリーダーボードを駆け上がり、大まくりのトップ10フィニッシュ。「(自分が)いい感じだけど、どこにいるんだろう?って見たら、結構上にいた」と後半はリーダーボードや順位を気にしながらのラウンドだったが、この上位フィニッシュは“ルーキー”にとって大きな意味を持つ。

ポイントランキングによって今季メジャー初戦の「シェブロン選手権」への出場権獲得、そして5月に行われるリランキング突破に向けての大きな前進となるからだ。「ここで上位に1つでも入るとクリアできるのかなと思う」と、7位フィニッシュはこれから続く連戦に向けて、ひとつの安心材料にもなった。

日本ツアー開幕戦からの3連戦、そして先週のアリゾナ戦を終えて、ここでいったんひと区切り。1週間のオープンウィークを挟み、次戦は「ゆっくり休んで調整して臨みたい」と意気込むハワイ開催の「ロッテ選手権」が控えている。

ひとまず連戦を終え、今夜は自分に“ご褒美”をあげるつもり。「予選通過して上位に行けたので、きょうはご褒美しようと。ビールと4.99ドルのワインを飲もうかなと思います」と笑顔をみせ、満ち足りた気分でコースを後にした。(文・笠井あかり)

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