84位→16位→10位→? ルーキー平岡瑠依、脅威的カムバックの結末は?「トップ5目指します!」
<リゾートトラスト レディス 3日目◇27日◇グランディ浜名湖ゴルフクラブ(静岡県)◇6500ヤード・パー72>
初日を終え2オーバー・84位タイだったルーキーの平岡瑠依が、驚異的な巻き返しを見せている。2日目に「65」をたたき出し16位タイまで浮上すると、3日目も「68」と伸ばし、トータル9アンダーの10位タイで最終日を迎える。
「74」から「65」と9打も縮めることができた要因について聞くと、平岡は「パターを戻しました」という答えを返す。もともと開幕時から、ピンのPLDミルドパターシリーズに今年から加わったソール幅が広い『ANSER D』を使用してきたが、「グリーンが重いのでマレット型のほうがいいかなと思って」と、直進性に優れる新たなパターを初日は携えていた。しかし、15番で3パットするなど、すぐ手になじませることができなかった。そこで慣れ親しんだ、完全削り出しのピン型パターに戻した。
すると、やはり「安心感」は大きい。2日目のパット数は26回で、7バーディでボギーはなし。見事なカムバックを果たしたというわけだ。3日目も上がり2ホールこそ連続ボギーを叩いたが、「フェアウェイウッドやアイアン、パターはいい感じです」と、しっかりと伸ばすことができた。
昨年11月のプロテストに合格し、QTランキング33位でルーキーシーズンを迎えた。ここまで「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」の3位タイなど出場12試合でトップ10に3度入り、メルセデス・ランキングでは神谷そら(23位)に次ぐ同期2番手のシード圏内33位につけている。
安定した成績の要因について聞くと、「同年代が活躍している姿を見ると自分もできると思える」と答える。同学年の稲見萌寧や、1学年下の古江彩佳らが、その背中を押してくれる存在だ。とはいえ、初めてのツアー生活は「疲れます」というのが本音。それでも「試合に出られるのはうれしい」と歯を食いしばっている。
今週の目標は「トップ5を目指します!」。ここまで1357万5644円を稼ぎ出しているルーキーの耳には、『$』マークのピアスが輝く。これはプロテスト合格時などにもつけていたゲン担ぎのアイテムだ。リゾートトラストグループ創立50周年記念により賞金総額が1億4000万円に増額されたこの試合で、最終的にいくら稼ぐのだろうか?(文・間宮輝憲)
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