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「将来が不安」でティーチングプロ資格も取得 最終プロテスト控える23歳の古家翔香が女子OPで好発進

大舞台で好発進を決めた古家翔香。プロテスト合格へ、弾みをつける一週間にしたい(撮影:佐々木啓)

<日本女子オープン 初日◇28日◇芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県)◇6528ヤード・パー72>

現在の肩書は日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の『ティーチングプロフェッショナル資格 A級』。予選会を勝ち抜き出場権を得た23歳の古家翔香(ふるや・しょうか)が、日本一の女子ゴルファーの称号を争う大会で選手として奮闘している。

もともとはツアープロ志望。東京・代々木高出身で、2018年からJLPGAのプロテストを受けている。しかし過去5度の受験で4度最終まで進んでいるが、いずれも不合格。昨年は1打及ばずと悔しい思いをした。「将来が不安になって…」。そこで2度目のテストの後から、約3年かかるティーチング資格取得にも乗り出し今年会員になった。

「1週間の講習がメインの時もありました」と練習できる時間も、座学、実習に費やす日々。それでも「ツアープロになりたい!」という信念は曲げなかった。今年も9月に広島で行われた2次予選を6位で通過し、10月31日〜11月3日にJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)で開かれる最終行きを決めた。

さらに上位15人に今年のQT1次の出場権が与えられる「JLPGAティーチングプロ競技会」で1位になり、年末にはそれも控えている。「年を重ねたらティーチングをしっかりやっていきたいし、楽しいだろうな」。ただ今は、ひりつく勝負の場に身を置くことを第一に考える。

平均飛距離は230ヤードほどだが、得意クラブは8番アイアンで曲がらないショットが強み。「初日に“あの子いたよね~”で終わらないようにしないと。最後までいられるように。まずはあしたを乗り越えたいですね」。稲見萌寧らと同じ1999年度生まれ。「みなさんすごい上手。でも、そこまでやれるようにしないといけない」と同学年の選手たちの背中も追いかけながら、日本一、プロテスト合格、来季出場権を見つめていく。(文・間宮輝憲)

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