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「今は幸せです」 ステップ女王、ウー・チャイェンは2日目の大叩きから逆転V

ステップ女王が新人戦で逆転Vを果たした(撮影:福田文平)

<JLPGA新人戦 加賀電子カップ(95期生)最終日◇8日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6582ヤード・パー72>

今季のステップ・アップ・ツアー(下部ツアー)で賞金女王に輝いた19歳のウー・チャイェン(台湾)が、2位に4打差をつけるトータル6アンダーで“一生に一度”しかない新人戦の勝者に名を刻んだ。

「優勝ができてうれしい」と流暢な日本語で喜びを表現した。去年の4月から勉強している日本語は、すでに一人で受け答えができるまでに。柔らかい表情で今大会を振り返った。「ステップ・アップ・ツアーが終わった後、練習したし、たくさん準備した」と新人戦へ強い思いをもって挑んでいた。

2日目は強風の影響で出場選手が軒並みスコアを落とす中、チャイェンも例外ではなかった。バーディなし、6ボギーの「78」を叩き首位から陥落。最終日は3打差を追いかける展開となった。「ホテルに戻ってイメージを考えていた」とボールをどこに打つか、何ヤード残すか、自分の中でシミュレーションをしていたという。その効果からか、最終日は7バーディ・1ボギーの「66」としっかり立て直した。今年はステップ・アップ・ツアーの賞金女王となり飛躍の1年となったが、「女王になれると考えていなかった。後半は自分のゴルフに集中できて楽しかった」と充実の年を新人戦優勝で締めくくった。

オフは「台湾に帰る。2試合出る」と地元の試合に出場しながら、課題としているパッティングの強化に取り組んでいく。 最後に「今は幸せです」と好きな漢字であるという「幸」をなぞらえて1年を振り返った。来年は「レギュラーツアーで初優勝」という目標を胸に台湾の新星は快進撃を続ける(文・齊藤啓介)

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