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タイガー・ウッズ、復帰初日は3オーバーも満面の笑みでホールアウト!
<ヒーローワールドチャレンジ 初日◇30日◇アルバニー(バハマ)◇7449ヤード・パー72>
4月の「マスターズ」以来、8カ月ぶりの実戦復帰を果たしたタイガー・ウッズ(米国)。初日は4バーディ、5ボギー、1ダブルボギーの「75」で、3オーバーは20人中18位の成績だった。
最終ホールは10メートル弱のバーディパットがわずかにカップに届かずタップインパー。同組で回ったJTことジャスティン・トーマス(米国)そのキャディのボーンズ、そして今週タイガーのバッグを担ぐロブ・マックママラ氏とがっちりと肩を抱き合った。
スタートホールからティショットは絶好調。1番パー4は326ヤードのビッグドライブを披露し、残り113ヤードから4メートルのチャンスにつけたが惜しくも入らず。それでもパー発進にほっとした表情だった。
2番で3メートルのパーパット、3番は7メートルを沈めてバーディが先行とグリーン上も絶好調。一方でグリーンを外すと、アプローチを寄せきれない場面が目立った。4番では3打目が寄らずにボギー、6番パー5では3パットのボギーで後退した。
「とても良いスタートだったんだ」とタイガー。「だけどパー5で良いプレーができなかったのと、あとは中盤からはショットを打つときにちゃんと決断できなった」とホールアウト後に打ち明けた。
今日は特に終盤でスコアを落とした。15番パー5ではティショットを左に曲げてウェイストエリアのブッシュの中へ。ピッチアウトを試みたが、ボールはわずかに2ヤード動いただけ。そこからはホールと反対方向のフェアウェイに出すと、ピンまで残りは304ヤード。最終的には5オン2パットの「7」でダブルボギーを叩いてしまった。16、17番も連続ボギーにすると3ホールで4打落とした。
ショットの荒れは「風やいろんなことを考えて、どういうショットを打つのか、迷ったまま打ってしまった」とタイガー。ミスショットは「体の問題ではない。メンタルのせいだ」と振り返った。
ラウンド中にストレッチをする姿もあったが、気になる足の痛みについては、「足首は問題ない。ただ体のすべて、脚、ヒザ、背中、首とすべてが痛む。だけど良いショットもたくさん打てた。あしたはメンタル面でもっと良い仕事がしたい」と気を引き締めた。
満面の笑みの理由はJTとのジョーク。「2週間後の第5のメジャーに二人とも燃えているんだ」という。“第5のメジャー“とは、タイガーは長男のチャーリー君と、JTは父のマイクと組んで参戦する親子大会、「PNC選手権」のこと。
「すごく楽しみにしているから、今週も自分のゲームをもっとシャープにしたい。こういう気持ちになったのはとても久しぶりだ」と素晴らしい一日に大喜びだった。(文・武川玲子=米国在住)
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