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下部ツアーVの杉浦悠太が最終ホールで涙を呑む 「ああいうパットを決めきれないと」

アジアNo.1を目指した杉浦悠太はカットラインに1打及ばず予選落ち(撮影:ALBA)

<アジアパシフィックアマチュア選手権 2日目◇27日◇ロイヤル・メルボルンGC(オーストラリア)◇7055ヤード・パー71>

連日の強風が落ち着き、比較的穏やかなラウンドとなった大会2日目。各選手がスコアを伸ばすと予想されたが、蓋を開けてみれば今日アンダーを出したのは、出場120選手中9人のみ。昨日首位発進したカズマ・コボリ(ニュージーランド)も4オーバーで3位タイに後退した。難コース、ロイヤル・メルボルンGCを前に、アジアのトップアマチュア達が跳ね返されたのだ。

今年のABEMAツアー「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま」をトータル11アンダーで優勝した杉浦悠太もその1人。

1番からスタートした杉浦は、「前半いいプレーができて楽しかった」と振り返るように、危なげなくパーを並べた。我慢したご褒美のように、後半に入ってすぐ「バーディチャンスが続いた」ものの、最後の最後が入らない。

そして13番でボギーが先行すると、14番で「セカンドがブッシュに入ってアンプレヤブル」もありダブルボギー。15番でもボギーとし、3ホールでスコアを4つ落としてトータル12オーバーのカットライン上まで急落してしまった。

決勝ラウンド進出をかけた上がり3ホール。16、17番をパーで凌ぎ迎えた最終ホール。ティショットはフェアウェイ真ん中に運ぶ完璧な一打。セカンドでもきっちりとグリーンをとらえた。しかし、長い上りのバーティパットを寄せきれず、1.5メートルほどの嫌な距離を残した。

「これを入れたら通るし、外したら落ちるなと分かっていた」なかでのパーパットは無情にもカップの左へ。「左に引っかけました。思っていたより切れたのでフックもあったと思います」と、噛みしめるように話した。

「ああいうパットを決められないとダメですね。パッティングの大事さをあらためて感じました。今までショット次第でスコアを作れると思っていて、パターでうまくいかずにスコアが出ないということはほとんどありませんでした。残念です。練習法から見直したいと思います」。

今大会に出場する選手のなかで、世界アマチュアランキング最上位。満を持してアジアNo.1の称号と夢の舞台への切符を手にするためオーストラリアに乗り込んだが、2日間でフィールドから姿を消すこととなってしまった。杉浦にとって、この悔しさこそが今大会一番の収穫となったはず。まずは11月に開催される「常陸宮杯 第2回全日本大学ゴルフ選手権競技」での名誉挽回を目指す。(文・杉本夏希)

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