足の真ん中にアウトソールがないシューズがツアーに登場 それでグリップは大丈夫?
<三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報◇8日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>
今週、フットジョイを履く選手たちに、スパイクレスの新作が配られた。『PRO/SL X』と刻印されたシューズは『PRO/SL』シリーズの来年モデルだと予想される。そのアウトソールは外周部だけで、中央部はポッカリと空いていて凹凸がまったくない。プレー中に滑ることはないのだろうか? きょうのプロアマで18ホール履いて回った選手たちに聞いてみた。
グリップ力について谷原秀人が「全然大丈夫。滑らないね」と言えば、幡地隆寛は「グリップは外に向かって受け止めてくれて、力が逃げない。捻る動きだったり、横の動きには強い。だからしっかり踏ん張れる」。今平周吾は「前の『PRO/SL』よりも滑らないですね。スイングもいい感じです」とまったく問題ない様子だ。谷原と今平は投入を見送るが、幡地は「この試合で使ってみようかな」と即投入を考えている。
また、谷原はフィット感の良さを感じている。「タンが薄いから履き心地がいい。足首がノーストレス」と言うほど、かなり足首にフィット。フットジョイはBOAのダイヤルがカカトにあるため、他メーカーよりもシュータンを薄くできる。それによりフィット感が向上しているようだ。
さらに、今平と幡地は歩いたときのクッション性を挙げる。今平が「前よりもクッション性があってやわらかい感じはします」と言うと、幡地も「ソールがやわらかいので、歩くときにストレスがない。しっかりしているけどしなってくれて、踏み出しがなめらかでスッと足が前に出る」と同調する。ツアープロは毎日18ホールを歩いて4日間を戦うだけに、スイング時だけでなく歩行l時の性能も重要な要素の一つとなる。
アウトソールが外側だけにしかないのにグリップして、クッション性もあるフットジョイの新作。シューズに足を通してみたときに、本当の性能が分かりそうだ。
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